おばあちゃんやママ友から「絵本をたくさん読んであげるべき」と言われたことはありませんか?
私は18歳の娘がいる先輩ママから「一日5冊は読んであげるべき」と言われて、読み聞かせをなんとなく始めました。
子どもに絵本を読み聞かせると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
また、絵本を読み聞かせる場合、どのように読み聞かせをすればいいのでしょうか?
子どもに絵本を読み聞かせるメリットと効果的な読み聞かせ方を紹介します。
目次
子どもに絵本を読み聞かせるメリット
子どもに絵本を読み聞かせるメリットをみていきましょう。
感情表現が豊かになる
嬉しい、悲しい、イライラするなど、子どもにも感情があります。
でも、年齢が低い子どもは言葉を話せず、感情をどのように表現すればいいのか分かりません。
絵本を読み聞かせすれば、喜んだり、怒ったり、悲しんだりする登場人物を見て表情や行動と感情が結びつきます。
「嬉しい時は、両手を上げて『やったー!』って言ってみよう」
「悲しい時は、泣いてみよう」と考えるようになります。
もちろん、絵本を読み聞かせしなくても、子どもが笑顔を見せると「嬉しいんだな」「楽しいんだな」ぐらいは分かると思います。
でも、読み聞かせをすれば、どうして嬉しいのか、楽しいのかを具体的に分かるようになるんです。
でも、絵本を読み聞かせしているうちに踏み外しそうになった後に「階段を前向きに降りるのは難しいんだもん」と言うようになりました。
絵本に登場する言葉をそのまま言っているだけなんですが、絵本の世界と現実が結びついて自分の気持ちを表現できることに感動しました。
相手に寄り添えるようになる
絵本に登場する人物やキャラクターは一人ではありません。
絵本の読み聞かせをすると、登場人物やキャラクターのやり取りをたくさん見ます。
そして、「こういうことをしたら、友達は喜ぶんだ!」「こういうことをしたら、友達は怒ったり、悲しんだりするんだ!」と考えるようになります。
相手の立場になって、物事を考える力が身につくんです。
幼稚園や保育園に入るまで、子どもが普段関わるのはお母さんやお父さん、おじいちゃんやおばあちゃんだけです。
読み聞かせを通じて、友達と接する社会を疑似体験できます。
落ち着く
生まれる前から、お腹の中でずっと聞いてきたお母さんの声は、子どもにとって落ち着くもの。
「子どもがリラックスできるから」という理由で、子どもにクラシック音楽を聞かせるお母さんも多いですが、お母さんの声には勝てません。
家事で手を離せない時、子どもが泣き止まない時などに、子どもの面倒をテレビやスマホに頼るお母さんもいらっしゃると思います。
でも、テレビやスマホをずっと見せていては、大きな効果音やブルーライトなどによって、子どもが興奮してしまいます。
また、親子の触れ合いやコミュニケーションが減ってしまいます。
一日一冊読むだけでもかまいません。
お母さんの声で、絵本を読み聞かせて、子どもが心を落ち着かせる時間をつくってあげましょう。
語彙(ごい)力が高まる
絵本には、日常生活で使わない言葉や物がたくさん出てきます。
読み聞かせをしているうちに、言葉と物が結びついて物の名前を覚えられるようになります。
中には、文字の形に注目する子どももいます。
お母さんは教えたつもりがないのに、子どもが「あいうえお」を読めるようになることもあります。
また、たくさん読み聞かせてもらった子どもは、小学校の国語のテストで高得点を採る傾向があるそうですよ。
集中力が高まる
子どもが一つのことに集中できる時間は限られています。
絵本を読み聞かせてしばらくは、半分程度で集中力が途切れて、最後まで読み聞かせ終わることができないかもしれません。
でも、子どもの生活の中で絵本の読み聞かせが当たり前になると、読み聞かせられるページ数がだんだん増えて、やがて最後まで読み聞かせられるようになります。
生後6ヶ月は「あー」や「うー」などの喃語しか話さない月齢。
ストーリー性のある絵本ではなく、オノマトペがたくさん登場する絵本を読んで、息子に、絵本に興味をもってもらうことから始めました。
そして、1歳を過ぎた頃から、毎食後、ストーリー性のある絵本を読み聞かせ始めました。
毎食後とは、朝食後、昼食後、夕食後。つまり、一日3回読み聞かせをしてきました。
最初は文章が少ない10ページ程度の短い絵本しか読み聞かせられなかったり、長い絵本であれば中断したりしていました。
でも、1歳半頃には、文章がたっぷりの20ページの絵本を読み聞かせられるようになりました。
そんな息子も今3歳。絵本の内容をすっかり覚えたようで、生後10ヶ月の娘に、息子が絵本を読み聞かせしてくれています。
効果的な読み聞かせ方と注意点
お母さん、お父さんは何歳まで絵本を読んでいましたか?
絵本が大好きだったり、仕事で絵本を扱ったりしない限り、大人になってから絵本に触れる機会はありません。
「絵本を読んでいた記憶すらない!」「絵本なんて、20年以上触っていない!」という方も多いのではないでしょうか?
絵本に触れていないお母さん・お父さんに多いのが「絵本をどう読み聞かせたらいいのか分からない」という声です。
絵本はただ読めばいいわけではありません。
棒読みでは、登場人物の感情や出来事が伝わらず、子どもだってつまらなく感じてしまいますよね。
読み聞かせとは、子どもに読んで子どもが聞くこと。
効果的な読み聞かせ方を紹介します。
静かな環境をつくる
子どもは2つ以上のことを同時にできません。
テレビをつけたまま絵本を読んだり、音楽を流したまま絵本を読んだりできないんです。
絵本やお母さんの声に集中できるよう、静かな環境をつくってあげましょう。
また、子どもの手が届くところにおもちゃやおやつを置いていると、子どもがおもちゃやおやつに気を取られてしまいます。
子どもが片付けられる年齢であれば、「お片付けしてから、絵本を読もうね」と声をかけて、自分で片付けさせるのもいいですね。
恥ずかしがらない
文章を声に出して読むなんて、国語の授業以来だというお母さんやお父さんも多いのではないでしょうか?
子どものためとはいえ、絵本をどんなテンションで読めばいいのか、悩みますよね。
内気な性格のお母さん、お父さんであれば、「絵本を読むなんて恥ずかしい!」と思うかもしれません。
でも、恥ずかしがって小さな声で読んだり、感情を込めずに読んだりすると、子どもに話が伝わりません。
子どもから「絵本を読む時間が楽しみ!」と言ってもらえるように、恥ずかしがらずに読みましょう。
イベントに参加して、プロの読み聞かせ方を学ぶのもいいですよ。
読みながら、子どもの反応を見る
お母さんが絵本を読むことに慣れてきたら、読みながら子どもの反応を見てみましょう。
おばけが登場するような怖いページで目を閉じたり、泣きそうな表情をしたりしていないか。
登場人物がびっくりしているページで「わっ!」と声をあげていないか。
子どもの反応を細かく見ることで、子どもが絵本にしっかり集中しているかどうか分かります。
子どもが絵本に集中していれば、読み聞かせする、ページをめくるスピードが、子どものペースにあっているということです。
もし、子どもの反応が薄いなら、読み聞かせするページをめくるスピードが速いのかもしれません。
スピードを落として読み聞かせをして、反応が変わるかどうか見てみてください。
絵本に記載されていない、「しーん」「どんっ!」などの効果音をオリジナルでつけてあげてもいいですね。
ゆっくり読む
「絵本の読み聞かせをしている暇なんてない!」
「しなきゃいけないことがたくさんある!」
というお母さんがほとんどだと思います。
でも、だからといって、絵本を急いで読むと子どもが話を聞き取ることができません。
話の内容が分からないうえに、絵にも注目させてもらえなければ、子どもがつまらなく感じてしまいます。
毎日忙しいとは思いますが、一日5分でもかまわないので、読み聞かせする時間を確保しましょう。
そして、確保した時間は、家事など他のことは一切考えずに、読み聞かせに集中しましょう。
子どもが話を聞き取ることができるようにゆっくり読んだり、子どもが絵にしっかり注目できるように、ページをゆっくりめくったりしてください。
質問に答える
同じ絵本を何度も読み聞かせしていると、内容に慣れて、
子どもが「これは何?」「どうして泣いているの?」
など、質問をするようになります。
子どもが質問をしてくると、「絵本を読んでいるんだから、最後まで聞いて」と思うお母さんもいらっしゃるかもしれません。
でも、子どもが質問するということは、絵本の登場人物やものに興味をもっている証拠。
読み聞かせを中断して、答えてあげてください。
子どもの質問に丁寧に答えてあげることで、語彙力が高まるだけでなく、親子のコミュニケーション力も高まります。
月齢にあった絵本を選ぶ
効果的な読み聞かせ方を5つ紹介してきましたが、一番大事なのは、子どもの月齢にあった絵本を選ぶことです。0歳の赤ちゃんに、3歳児向けの絵本を読み聞かせてもつまらないですよね。0歳児は目や鼻、口のある顔を見たり、手で触ったりするのが大好き。ストーリー性より、色合いがハッキリしたイラストを重視して、絵本を選びましょう。
年齢別に、私のおすすめの絵本を紹介します。
0歳児におすすめの絵本
「しましまぐるぐる」
「しましまぐるぐる」は、赤や青などのハッキリした色を使った絵本で、可愛い顔がたくさん登場します。
私の息子と娘は、この絵本を読み聞かせすると泣き止みます。
しましまぐるぐるの口コミ
見せるとニコニコご機嫌で食いつきます!
どのページもカラフルでとても可愛いです。
うちの息子は魚さんのページが特にお気に入りなようです。
手足をばたつかせて興奮しています。
何回か見せていると、隅の方に描かれている犬の顔などに突然気がつく瞬間があり、びっくりした顔をしてさらに興奮します。
反応を見ていて面白いです。
「さわってダヤン」
「さわってダヤン」は、猫のダヤンの毛や肉球を触ることができる仕掛け絵本です。
優しい色合いで、ダヤンが可愛く描かれていて、子どもも大人も楽しめる絵本です。
さわってダヤンの口コミ
娘は何度も借りてきてるのでまた購入しようか検討してます。
本物の猫ちゃんを触ってるみたいでふわふわな感触が楽しいのでオススメです。
文字を読めない月齢の子も、触ってひとり遊びできます。
ベビーダヤンだけでなく、背景のイラストも素敵で、何度読んでも飽きません。
子ども好評なのはもちろん、大人でもおむろに手に取って、ひとしきりなでなでしてしまいます。
1歳児におすすめの絵本
1歳を過ぎると、短い言葉を話せるようになります。
私のおすすめの絵本は「しろくまちゃんのほっとけーき」です。
ユニクロがコラボレーションTシャツを販売したことのある「こぐまちゃん」シリーズ。
中でも、「しろくまちゃんのほっとけーき」のホットケーキが焼き上がる過程が描かれたページは、子どもに大人気です。
私の旦那が小さい頃に、お母さん(私にとって義母)が読んでくれたそうです。
「懐かしい!」と言って、子どもに読み聞かせながら、自分も楽しんでいます。
しろくまちゃんのほっとけーきの口コミ
特に、ホットケーキが焼ける工程でのプツプツいう絵が好きなようで、なでなでします。
絵もかわいいし、親もなごみますね。
と思いましたが、気に入ったようで、最近結構この本をよくもって来ます。
読んであげると真剣に聞いています。
たまごぽとん、あ、割れちゃった、のところで必ず『おぉ!』と指差します(笑)
2歳児におすすめの絵本
また、2歳を過ぎると、長い話であっても、最後まで聞くことができるようになります。
私のおすすめの絵本は「うさこちゃんとどうぶつえん」です。
うさこちゃんとは、子どもにも大人にもお馴染みのミッフィーのこと。
うさぎのミッフィーが動物園に出かける話で、動物がどんどん出てくるので、長い話であっても飽きません。
ただ、翻訳のせいか、不自然な日本語や子どもには難しい言い回しが登場します。
子どもに伝わりやすいように、お母さん、お父さんが表現を工夫してあげるといいかもしれません。
うさこちゃんとどうぶつえんの口コミ
おうむ、しまうま、カンガルー、象、猿、キリン、カメなど、カラフルな動物が次々と出てくるので、飽きさせません。
『とまり木』など、少し難しめの言葉も出てきますが、この『うさこちゃん』シリーズでは最もお勧めのひとつです。
はっきりした色使いと、素朴な絵が娘にうけているようです。
まとめ
子どもに絵本を読み聞かせるメリットと効果的な読み聞かせ方を紹介しました。
子どもに絵本を読み聞かせるメリットには、
・感情表現が豊かになる
・相手に寄り添えるようになる
・落ち着く
・語彙力が高まる
・集中力が高まる
の5つが挙げられます。
また、効果的な読み聞かせ方は、
・静かな環境をつくる
・恥ずかしがらない
・読みながら
・子どもの反応を見る
・ゆっくり読む
・質問に答える
・月齢にあった絵本を選ぶ
ことが大事です。
絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションの時間にもなります。
毎日忙しいとは思いますが、一日5分でもかまわないので、子どもと一緒に絵本を読む時間をつくりましょう。