お母さんを悩ませる、子どものトイレトレーニング。
「そろそろトイレトレーニングを始めたいけど、どう始めたらいいのか分からない。」というお母さんも多いのではないでしょうか。
また「トイレトレーニングを始めたけど、オムツがなかなか外れない。」と悩むお母さんもいらっしゃると思います。
何歳頃から、トイレトレーニングをどのように始めたらいいのでしょうか。
トイレトレーニングを始める年齢やおすすめの季節、進め方、注意点を紹介します。
目次
子供のトイレトレーニングを始める年齢
幼稚園に入る前に、オムツを外しておきたいと考えるお母さんが多いです。
というのも、幼稚園の中には、オムツが外れていることを入園条件にしている幼稚園があるからです。
入園時点の子どもの年齢は、3年保育の幼稚園であれば満3歳、2年保育の幼稚園であれば満4歳となります。
つまり、遅くても4歳になる前に、オムツが外れているのが望ましいんです。
では、何歳頃から、トイレトレーニングを始めたらいいのでしょうか。
実は、トイレトレーニングを始めるには、2つの条件を満たしている必要があります。
一つ目の条件は、おしっこの間隔が空いていること。
おしっこの間隔が短ければ、膀胱が小さくて、おしっこをためられないのかもしれません。
トイレに到着するまで、おしっこを我慢することができず、途中で漏らしてしまう可能性があります。
すると、子どもは自信を失い、お母さんは掃除に追われるため、子どももお母さんもストレスがたまってしまいます。
お互いにストレスをためないよう、間隔が少なくとも2時間は空くようになってから、トイレトレーニングを始めましょう。
二つ目の条件は、意思疎通ができること。
子どもが自分から「トイレに行きたい。」と言えるぐらい意思疎通できることが理想的。
少なくとも、お母さんの「トイレに行きたい?」「おしっこする?」という質問に、子どもが「うん。」「ううん。」と答えられるようになっていなければ、お母さんは子どもをトイレに連れて行けませんよね。
お母さんと子供が意思疎通できるようになってから、トイレトレーニングを始めましょう。
つまり、トイレトレーニングを始めるには、子どもの身体と心が、ある程度成長している必要があるんですね。
この2つの条件を満たす目安は2歳前後。
もちろん、子どもの身体の大きさや性格によって異なります。
「2歳を過ぎているのに、おしっこの間隔が空かない。」「『トイレに行きたい』って教えてくれない。」と、焦らないでくださいね。
子供のトイレトレーニングを始めるおすすめの季節
トイレトレーニングを始める目安は、おしっこの間隔が空き、意思疎通ができるようになる2歳前後だと紹介しました。
が、実は、トイレトレーニングをスムーズに進めるには、季節も大事なんです。
春夏秋冬の4つの季節のうち、トイレトレーニングを始めるのにピッタリの季節はどれでしょうか。
答えは、夏です。
夏がトイレトレーニングを始めるのにピッタリの季節である理由は3つあります。
一つ目は、トイレに慣れやすいこと。
暑い夏は汗をかきやすく、水分をしっかり補給しますよね。
補給する水分量が多いと、トイレに行く回数が増えます。
トイレに行く回数が増えると、子どもはトイレに慣れやすいです。
二つ目は、洗濯物が乾きやすいこと。
トイレトレーニング中は、おしっこでパンツやズボン、スカートが汚れやすいです。
そのため、洗濯する回数が増えます。
洗濯物が乾くのに時間がかかると、パンツが足りなくなるおそれがあります。
夏は洗濯物が乾きやすいので「パンツがまだ乾いていないから、履かせるパンツがない!」など、お母さんが焦らずに済みます。
三つめは、パンツ一枚で過ごせること。
紹介したように、トイレトレーニング中は、おしっこでパンツやズボン、スカートが汚れやすいです。
洗濯物が増えると嫌なお母さんは、子どもにパンツ一枚で過ごさせるのも一つの手。
夏は他の季節に比べて、風邪をひきにくいので、冷房をガンガンかけない限り、パンツ一枚で過ごさせても、問題ありません。
夏がトイレトレーニングを始めるのにピッタリの季節だといいました。
でも、トイレトレーニングの開始時期を、来年の夏にわざわざ遅らせる必要はありません。
反対に、早める必要もありません。
夏以外の季節でも、衣類乾燥機を使って、洗濯物を早く乾かしたり、暖房器具を使って、室内を暖めたりすることができます。
一番大事なのは、お母さんと子どもの身体や心の準備が整っていること。
季節にこだわり過ぎないでくださいね。
子供のトイレトレーニングの進め方
トイレトレーニングを始める環境が整ったら、トイレトレーニングを進めましょう。
実際に、私の息子が使ったアイテムを含めて、トイレトレーニングの進め方を紹介します。
おしっこの間隔を知る
まずは、子どもがどれぐらいの間隔でおしっこをするのかを把握しましょう。
とはいっても、どのように把握するのかと疑問に感じるお母さんもいらっしゃると思います。
子どもがおしっこしたことを教えてくれると簡単に把握できますが、教えてくれない子どもがほとんどです。
子どもが教えてくれないなら、次の手順で、おしっこの間隔を把握しましょう。
2. オムツが濡れているかどうかを定期的に確認します。
3. オムツが濡れていたら、その時間をメモして、オムツを交換します。
これを繰り返せば、おしっこの間隔を把握することができます。
トイレを知る
私達大人はトイレがどのような場所かを分かっています。
でも、今まで、オムツにおしっこやうんちをしてきた子どもは、トイレがどのような場所かを知りません。
まずは、トイレがおしっこやうんちをする場所だと、子どもに知ってもらうことが必要です。
リビングでオムツを交換せずに、トイレに連れて行ってオムツを交換してください。
オムツにうんちをしたら、トイレにうんちを流すところを見せましょう。
お母さんが便座に座っているところを見せるのもいいですね。
トイレに関する絵本もたくさん出版されています。
一冊購入して、子どもが真似をするようになるまで、何度も読み聞かせするのもおすすめです。
私のおすすめの絵本は、
「ノンタン おしっこしーしー」です。
ノンタンやノンタンの友達がオムツやおまる、トイレなどでおしっこをしています。
おしっこの音「しーしーしー」が何度も登場しますが、リズミカルに取り入れられているので、押しつけがましくなく、子どもがトイレを楽しんで学ぶことができます。
ノンタン おしっこしーしーの口コミ
1歳半までは楽しく読む絵本として、それ以降はトイトレのお供として大活躍しました。
洩らしてしまった時は「しっぱいしっぱい」とノンタンの真似っこ。
1歳11ヶ月の現在は「トイレでしーしー」「おまるでしーしー」と用を足したい旨を教えてくれます。
一歳になる少し前でしたが、この本で、しーしーを覚えたと思いますおしっこが出ると、しーしーと言って教えてくれるようになりました。
便座に座らせる
トイレがどのような場所かを分かったら、便座に座ることを教えましょう。
服を着せたままでも、オムツを履いたままでもかまわないので、子どもを便座に座らせてください。
子どもの性格によっては、便座に座ることを怖がったり、嫌がったりします。
子どもが便座に座っている間、手を繫いであげたり、ギュッと抱き締めてあげたりして、子どもを安心させましょう。
トイレの便座は、大人のお尻の大きさに合わせて作られています。
身体の大きさにもよりますが、子どもが便座に座ると、お尻がすっぽりはまって、便座に座ることに恐怖を感じるかもしれません。
子どもがトイレを使う時には補助便座を取り付けて、補助便座に座らせるのがおすすめです。
私の息子が使っていた補助便座は
「リッチェル ポッティス便座K」です。
派手な色なので、トイレのインテリアを壊してしまうかもしれません。
でも、子どもはハッキリした鮮やかな色が大好きです。
また、左右のグリップは子どもが握りやすい形状をしています。
グリップを握って座れば、子どもは身体が安定して、気持ちが落ち着きます。
また、大人が補助便座に座って、トイレを使うわけにいきませんよね。
補助便座を傾けるだけで、便座に取り付け、取り外しできます。
リッチェルポッティス便座Kの口コミ
シンプルなデザインなので遊んだりすることなく「補助便座に座る=おしっこ、うんちをする」という意識もつきやすかったと思います。
その代わり、トイレの壁面にウォールステッカー等を貼って雰囲気を作っていました。
座面前方に取っ手は持ち上げて座らせる時にひっかかる心配があったので、横についていて助かりました。
また、成長とともに取り外せるのも良い!
また補助便座→通常の便座への移行がしやすいかと思います。
「トイレ?」と定期的に聞く
把握したおしっこの間隔に合わせて、子どもに「トイレ?」と聞いてみましょう。
恥ずかしがったり、まだおしっこしたくなかったりして、子どもがトイレに行きたがらないかもしれません。
子どもがトイレに行きたがらない場合には、30分程経ってから、もう一度聞いてみてください。
もし、子どもが自分でオムツを触っていたら、おしっこが出そう、もしくは、おしっこが出たサインかもしれません。
「お母さんと一緒に行こう!」と、トイレに積極的に誘ってみてください。
トイレでオムツを触って、オムツが温かければ、ついさっきおしっこをしたということ。
「おしっこ、出たね」「次はおしっこが出る前に教えてね」と声をかけましょう。
もし、オムツが濡れていなければ「トイレでおしっこしてみようか」と言って、便座に座らせてみましょう。
もし、トイレでおしっこできたら、おおげさなぐらい褒めてあげてください。
最初は、どうして褒められているのか分からないと思いますが、繰り返し褒めているうちに、子どもも嬉しくなり、やる気になります。
自分で便座に座らせる
トイレでおしっこをできるようになったら、子どもが自分で便座に座れるよう、踏み台を置いてあげましょう。
座っている間、足を踏み台に付けることで、体勢が安定します。
踏ん張ることもできるので、うんちもしやすくなりますよ。
私のおすすめの踏み台は
「トイレ 踏み台 ドクターラボ」です。
トイレのインテリアに馴染むシンプルなデザイン。
トイレにピッタリフィットする形状。
大人がトイレを使う時には、トイレからずらして遠ざけるだけなので、とても便利です。
トイレ 踏み台 ドクターラボの口コミ
注文から商品到着まで早かったので助かりました。
今まで補助便座のみ使っていてトイトレが進んでいませんでしたが、レビューの良いこちらの踏み台ですぐに解決しました!
足元が安定していて踏ん張りがきくので本人も排泄しやすいようです。
これがあることによって、子供がトイレに座りやすくなった気がします。
特にガタガタすることもないですし、問題なく使えています。
座った状態で、きちんと両足もつきます。
また、大人がトイレを使用する際に邪魔にならないかな?
と、気になっていましたが、上手い具合にトイレの下のところにすっぽり隠れてくれるので、大人がトイレを使用する際に邪魔に思うことも無いです。
トイレトレーニングの注意点
トイレトレーニングの進め方を紹介しましたが、トイレトレーニングには注意点があります。
失敗しても叱らない
トイレトレーニングを始めてすぐに、トイレでおしっこをできる子どもはいません。
トイレでおしっこを一回できたとしても、毎回できるとは限りません。
トイレに行く前にお漏らししたら、子どもの服の洗濯や床の掃除など、お母さんの家事が増えて、イライラすることがあるかもしれません。
でも、トイレを失敗したからといって、子どもを叱ると、トイレトレーニングが長引くだけでなく、身体に支障が出るおそれがあるんです。
子どもがおしっこやうんちを我慢して、膀胱炎や便秘になってしまうかもしれません。
イライラする気持ちをグッとこらえて「たまには失敗もするよね。」「次、頑張ろうね。」など、子どもに励ましの言葉をかけてあげてください。
子どもに優しく接することで、お母さんのイライラする気持ちもおさまります。
寝る時にはお漏らし対策をする
起きている時には「トイレに行く?」と声をかけることができます。
でも、寝ている時には、子どもが起きない限り、声をかけられませんよね。
敷き布団でお漏らしされると、シーツを洗濯したり、敷き布団を干したりしなければいけません。
昼寝の時間までに、シーツや敷き布団が乾かず、また、シーツや敷き布団の予備がなければ、いつもと同じ布団で昼寝できずに、子どもがグズってしまうかもしれません。
寝ている間のお漏らしを防ぐために、シーツを防水シーツに変えるなど、お漏らしされても対処しやすいようにしておきましょう。
もし、防水シーツを使いたくないなら、夜だけオムツをつけるのも一つの手。
トイレトレーニング中は、お母さんの気も張りつめています。
夜のお漏らしを気にしていては休む暇がありませんよね。
オムツをつけていれば、お漏らしを気にせずに寝られます。
夜にオムツを外すタイミングは、朝までおしっこしない(オムツが濡れない)ようになってからがおすすめです。
大人が共通認識をもつ
お父さんに比べて、お母さんのほうが長く、子どものトイレトレーニングに付き合うことになると思います。
でも、トイレトレーニングにはお父さんの協力が欠かせません。
というのも、お母さんとお父さんの言うことが異なると、子どもが戸惑ってしまうからです。
お父さんが「トイレトレーニングはまだ早い」と思っていると、お父さんの休みの日には、トイレトレーニングを中止することになるかもしれません。
お母さんとお父さんはもちろん、おじいちゃんやおばあちゃん、幼稚園や保育園の先生など、子どもに関わる大人が、トイレトレーニングを始める時期や方法に共通認識をもちましょう。
トイレトレーニングを始めないほうがいい時期
トイレトレーニングを始める時期があれば、始めないほうがいい時期もあります。
子どもは環境の変化に敏感です。
引っ越した時、お母さんが妊娠している時、弟や妹が生まれた時など、子どもを取り巻く環境が変わると、子どもの気持ちは不安定になりやすいです。
気持ちが不安定な時期にトイレトレーニングを始めると、トレーニングが長引いたり、できるのにわざと失敗したりするおそれがあります。
トレーニングを始めるには、子ども、お母さん、お父さんの気持ちや時間に余裕があることが大事です。
環境が落ち着いてから、トレーニングを始めましょう。
おまるに慣れると、トイレに慣れない
リビングなど、子どもが普段過ごす部屋とトイレが遠かったり、冬など、寒い季節にトイレトレーニングを始めたりするなら、リビングの端におまるを置くのがおすすめです。
リビングからトイレに向かう途中でお漏らしするのを防げます。
ただし、おまるを使うと、おまるを洗う必要があるため、お母さんの手間が増えます。
また、おまるに慣れると、おまるから便座に移行するトレーニングが必要になり、トレーニングが長引くかもしれません。
我が家では、おまるを使いませんでしたが、子どもが2歳の時に通っていたプレ幼稚園では、
「New York・Baby オマル」を使っていました。
家のトイレにはすんなり座るのに、幼稚園のトイレには座らなかった子ども。
プレ幼稚園では、このおまるに喜んで座っていたそうです。
New York・Baby オマルの口コミ
跨ぐ物と座る物と悩みましたけど、今現在は座るが主流なのでこちらの物に決めました。
部屋がモノトーン調なので置いておいてもとくに気にもならず、とてもなじんでおります。
後ろ部分からので掃除するのがとても楽そうです。
開封後すぐに座って、早速おしっこをしてくれ感動です!!
デザインも派手派手ではないので、部屋で悪目立ちせず良かったです。
おまるは必ずしも購入しなければいけないアイテムではありません。
リビングとトイレの距離、トレーニングを始める時期などから、おまるを購入するかどうかを決めましょう。
息子がトイレトレーニングを始めたのは、2歳1ヶ月の時。
プレ幼稚園に通い始めた頃でした。
プレ幼稚園で幼稚園に滞在していたのはたった4時間。
でも、3月生まれの息子は、おむつに何度もおしっこをしました。
そんな息子に対して、お友達は幼稚園で1回、2回トイレに行くだけで済んでいました。
お友達を見て焦った私は、先生に「うちの子も、そろそろ、トイレでおしっこをできるようにならないといけませんよね」と相談しました。
すると「おしっこの間隔がまだ空いていないから、トイレでおしっこをするのはまだまだ先かもしれません」と言われました。
また「オムツをトイレで交換することも、トイレトレーニングの一つですよ」とアドバイスをくれました。
当時、私は妊娠6ヶ月。
お腹がどんどん大きくなる時期だったので「リビングでオムツを交換する方が楽なのにな」と思いつつ、トイレでオムツを交換するようにしました。
また、恥ずかしい話ですが、トイレのドアを開けて、私がトイレに座る姿を、息子に見せました。
プレ幼稚園では、トイレに行く時間が決まっていたので、先生は他のお友達を誘うように、息子をトイレに誘いました。
息子は泣きながらトイレに行き、トイレでオムツを交換する日々が続きました。
それから半年が経った頃、先生から「おまるに座ることができるようになりましたよ!」と言われました。
そこで、補助便座を購入し、トイレに取り付けて、息子を座らせるようにしました。
息子のおしっこをしたいタイミングと息子をトイレに座らせるタイミングがなかなか合いませんでしたが、息子は便座に座ることに慣れました。
でも、息子はトイレでおしっこをしません。
それどころか、オムツでもおしっこをしなくなりました。
トイレでおしっこをしないといけないと理解しているからこそ、オムツでおしっこをできなくなってしまったんです。
便座から降りた途端におしっこをすることが多く、私は生まれたばかりの娘を抱えて、トイレ掃除と洗濯に明け暮れました。
ストレスが限界に達し、小児科や子育て支援センターなどに相談しましたが「皆通る道だから、今は耐えるしかない」と言われるだけでした。
息子がトイレで初めておしっこをしたのは、3歳になった時。
つまり、トイレトレーニングを意識し始めて11ヶ月が経った時です。
トイレでおしっこをできた時、私はもちろん、息子もビックリしていました。
私は心から息子を褒めましたが、息子は、何故、私が喜んでいるのか、分からない様子でした。
それから一ヶ月も経たないうちに、息子はトイレでおしっこをできるようになり、オムツが外れました。
今は、トイレでおしっこをする息子の姿を、2歳の娘に見せて、娘に、トイレがどういうところなのか、認識してもらっている最中。
娘はオムツにおしっこをしたら「おしっこをした」と教えてくれるようになりました。
まとめ
トイレトレーニングを始める年齢とおすすめの季節、始め方、注意点を紹介しました。
子どもが「トイレに行きたい」ことを伝えられるようになった
トイレトレーニングの始めどきです。
補助便座やおまるなどの必要なグッズを揃えて、トイレトレーニングを始めてみましょう。
トイレトレーニングを始めてすぐにオムツが外れる子どもはいません。
また、子どものペースも大事ですが、寄り添うお母さんやお父さんのペースも大事です。
子どもの身体と心の成長、お母さんの気持ちの余裕にあわせて、段階を踏んで、トイレトレーニングを完了させてくださいね。