お母さんのお腹の中にいる時から、赤ちゃんの爪は伸びています。
生まれた赤ちゃんの小さな手を見て、「こんなに立派な爪が生えている!」と驚いたお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
また、「こんなに小さな爪をどう切ったらいいの?」と戸惑うお母さんも多くいらっしゃると思います。
赤ちゃんの爪の切り方とコツ、頻度や切らないリスクを紹介します。
目次
赤ちゃんの爪の切り方とコツ
赤ちゃんの爪は小さくて柔らかいですよね。
爪を切る時に、「指を傷つけたらどうしよう」とドキドキしているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
赤ちゃんの爪の切り方とコツをみていきましょう。
赤ちゃんの爪の切り方
赤ちゃんの爪の切り方を、赤ちゃんの首が座っていない場合と座っている場合に分けてみていきましょう。
赤ちゃんの首が座っていない場合
赤ちゃんの首が座る前は、赤ちゃんが寝転んでいる時に手の爪を切ります。
指を固定したら、爪切りで爪の端から中央に、そして、中央からもう片方の端に向かって、ゆっくり切ります。
赤ちゃんの首が座っている場合
赤ちゃんの首が座っているなら、赤ちゃんがお母さんに背を向けるように、膝の上に座らせて爪を切ります。
そして、先程紹介したように赤ちゃんの指の第一関節を、お母さんの親指と人差し指で挟んで固定し、爪の端からもう片方の端に向かって切っていきます。
もし、赤ちゃんが腕を動かすなら、お母さんの腕と赤ちゃんのお腹で、赤ちゃんの腕を挟んであげてください。
また、赤ちゃんが不機嫌になったり、身体を反らせたりするなら、赤ちゃんが好きな歌を歌ってあげたり、好きなアニメがあるなら、録画して見せたりして、興味を歌やアニメに逸らすといいですよ。
赤ちゃんの爪を切る時のコツ
赤ちゃんの爪の切り方は分かっても、小さい爪を切るのは怖いですよね。
赤ちゃんの爪を切るコツをみていきましょう。
ハサミ型の爪切りで切る
赤ちゃんの爪は柔らかいので、大人用の爪切りで赤ちゃんの爪を切ると、切り過ぎてしまうことも。
赤ちゃんの爪を切るなら、ハサミ型の爪切りを使うのがおすすめ。
私は「ピジョン 新生児つめきりハサミ」を使っています。
刃先が丸いので、万が一、赤ちゃんの肌に当たっても、傷つけなくて済みます。
ピジョン 新生児つめきりハサミの口コミ
通常の爪切りでは指の皮まで切ってしまう事がありますが、この商品だとそのような失敗が無く安心して使えます。
今では赤ちゃんが起きている間でもできるようになりました。
授乳中や寝ている間に切る
「指の第一関節を挟んで固定しようとしても、動きが激しくて、爪を切れない!」というお母さんもいらっしゃると思います。
であれば、赤ちゃんが身体を動かさない時に爪を切りましょう。
おすすめの時間は授乳中と寝ている間です。
授乳中であれば、赤ちゃんは吸い付くこと飲むことに集中しているので、落ち着いて爪を切ることができます。
縦抱きで授乳をしていると、お母さんと赤ちゃんの身体の間に赤ちゃんの手が挟まれて爪を切るのが難しくなるので、横抱きで授乳して、上にある手の爪を切りましょう。
そして、体勢を変えて授乳する時に、反対側の手の爪を切れば、両手の爪を切ることができます。
授乳時間が短いとか、うまく爪を切れないというお母さんは、一度の授乳で全ての爪を切る必要はありません。
次の授乳時間に、切っていない爪を切ればいいので焦らないでくださいね。
また、赤ちゃんが寝ている間に爪を切るのもおすすめです。
「寝ている間に爪を切るなんて、赤ちゃんが起きたらどうするの?」と心配されるお母さんもいらっしゃると思いますが、起きてもいい時や起きてほしい時に爪を切ればいいんです。
もし、赤ちゃんが寝返りを打てるなら、切っている最中に寝返りを打たれないように注意してくださいね。
爪が乾いている時に切る
お風呂から上がった後や食器を洗った後など、手を長時間水に濡らした後は、爪が柔らかくなっていると感じたことはありませんか?
普段乾燥している爪が水分を含むと柔らかくなります。
爪が柔らかくなると切りにくくなるので、お風呂上がりや指しゃぶりをした後の爪切りは避けましょう。
赤ちゃんの爪を切る頻度
爪は一日に0.1mm伸びるといわれています。私達大人の爪は面積が大きいので、0.5mm伸びても変化をあまり感じませんが、赤ちゃんの小さな爪は0.5mm伸びるだけでも、「あっ!爪が伸びている!」と大きな変化を感じます。
赤ちゃんの爪が伸びているかどうかの判断基準は、指先から爪がはみ出ているかどうか。
指先から爪が1mm程度はみ出ていたら、爪を切るようにしましょう。
先述したように、爪は一日に0.1mm伸びますが、伸びるスピードには個人差があります。
毎日、赤ちゃんの爪をチェックするのが理想ですが、爪だけを気にしていられませんよね。
少なくとも、3日に一度は赤ちゃんの爪をチェックして、伸びていると感じたら切るようにしましょう。
手の爪に比べて足の爪は伸びるスピードが遅いですが、足の爪を伸ばしっぱなしにするとハイハイした時に、床に引っ掛けて爪が割れたり、裂けたりします。
赤ちゃん本人は痛みに気付かないことがほとんどですが、見た目が痛々しいです。爪が割れたり、裂けたりしても、爪が伸びるのを待つしかないので、足の爪もこまめに切って、引っ掛けないように気をつけてあげましょう。
一週間に2回は爪を切っていたので、どうしてよく引っかかれるのかと疑問に思い娘の爪をよくよく見たところ、爪の端がとがっていることに気付きました。
爪の長さはもちろん、爪の形も確認してくださいね。
赤ちゃんの爪を切らないリスク
ネイルアートを楽しむために爪を伸ばしているお母さんもいらっしゃると思いますが、赤ちゃんの爪におしゃれはいりません。
赤ちゃんの爪を伸ばしたいから、また、赤ちゃんの爪を切るのが怖いからといって、赤ちゃんの爪を伸ばしっぱなしにしていると、次のようなリスクがあります。
感染症にかかるおそれがある
大人であれば爪と皮膚の間に汚れがたまっていても、自分で手入れしたり、食事する前に手を洗って清潔に保ったりすることができますが、赤ちゃんは手を洗わずに、自分の口に指を入れてしまいます。
爪と皮膚の間にたまる主な汚れは、埃や皮脂。
皮脂に含まれる雑菌は、埃が大好きなうえに湿度が高い環境でどんどん増殖します。
赤ちゃんの唾液で湿った指は、雑菌が増殖するのに適した環境なんです。
雑菌が身体に入り赤ちゃんが感染症にかかって、下痢などを引き起こしたら大変ですよね。
感染症にかかるのを防ぐためにも、爪を定期的に切りましょう。
(2) 赤ちゃんの肌を傷つけるおそれがある
視力が弱い赤ちゃんは、物を確かめたり、物との距離をつかんだりするために、物を舐めたり、手で触ったりします。
これは、自分の身体の一部でも同じこと。
足や顔、お腹などを触って、今、手で触ったものがどこにあるのか覚えていきます。
もし、爪が伸びていたら、足や顔、お腹を触った時に、爪で肌を傷つけてしまうおそれがあります。
赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚の2分の1程度の薄さなので、大人であればすぐに治るようなちょっとした傷でも、赤ちゃんの肌は数日赤く腫れてしまいます。
すべすべで、もちもちした赤ちゃんの肌を傷つけないように、爪を定期的に切りましょう。
(3) お母さんも肌を傷つけるおそれがある
授乳する時や抱っこする時など、お母さんが赤ちゃんに触れる機会はたくさんありますよね。
赤ちゃんの爪が伸びていると、赤ちゃんが手足をばたつかせた時にお母さんの肌を引っかいて傷つけてしまうおそれがあります。
また、物をつかめるようになった赤ちゃんがお母さんの腕やお腹をつかむと、爪の痕がくっきり残ってしまいます。
まとめ
赤ちゃんの爪の切り方とコツ、頻度や切らないリスクを紹介しました。
赤ちゃんの爪を切る時は、赤ちゃんの指の第一関節をお母さんの指で挟んで固定し、ハサミ型の爪切りで、爪の端からもう片方の端に向かって切ります。
赤ちゃんが身体を動かさない、授乳中や寝ている間に切るのがおすすめです。
爪を伸ばしっぱなしにしていると、爪と皮膚の間に汚れや雑菌がたまって、感染症にかかったり、赤ちゃんやお母さんの肌を傷つけたりしてしまうおそれがあります。
少なくとも、3日に一度は赤ちゃんの爪をチェックして、伸びていたら切ってあげてくださいね。
赤ちゃんの小さな爪を切るのはドキドキしますが、慣れれば簡単です。
赤ちゃんの健康のために、爪を整えてあげましょう。