里帰り出産には、育児の大先輩である両親のサポートを得られるというメリットがあります。
しかし、里帰り期間中、旦那さんと離れることによって、お母さんと旦那さんの生活費が別家計になり、生活費が里帰り出産する前より高くつくかもしれません。
里帰り出産中の生活費の管理の仕方、節約の仕方を、我が家の例を含めて紹介します。
目次
第一章:里帰り出産中の生活費の管理の仕方
夫婦で家計が別々であれば、夫の生活費をあまり気にしないかもしれません。
しかし、家計が一緒でお母さんが家計を管理している場合、里帰り出産中の生活費として、夫にどのぐらい渡すか悩むのではないでしょうか。
また、自宅で離れて暮らす夫の生活費をどのように管理すれば良いのでしょうか?
夫さんの生活費の管理の仕方を、生活費の渡し方別にみていきましょう。
キャッシュカードを夫に渡す
里帰り出産する前に、銀行からお母さんの生活費を引き出しておいて、夫にキャッシュカードを渡します。
お母さんは引き出した金額の範囲内で生活費をやりくりしなければいけないので、お母さんが無駄遣いをすることはありませんが、お父さんがお金をいつでも引き出せるので、夫が無駄遣いをする可能性があります。
通帳をお母さんが預かって定期的に記帳したり、インターネットバンキングを利用しているならホームページ上でお金の出入りを確認したりして、夫が引き出した金額を管理しましょう。
クレジットカードと少額の現金を夫に渡す
「キャッシュカードは自分が持ちたい」というお母さんにおすすめなのが、夫にクレジットカードと少額の現金を渡すという方法です。
妊婦検診は母子手帳と一緒に発行された補助券を利用できますが、実家が自宅と離れている(県外など)と補助券を利用できない場合があります。このような場合はお母さんが妊婦検診にかかる費用を立て替えなければいけません。
妊婦検診にかかる費用は1回あたり5,000円から7,000円です。
お母さんがキャッシュカードを持っておいて、お金をいつでも引き出せるようにするほうが安心ですよね。
夫がスーパーで買い物したり、同僚と飲みに行ったりする時にクレジットカードを使ってもらい、必要に応じて現金で支払ってもらうようにしましょう。
クレジットカードの利用明細はホームページ上で確認することができます。
現金を夫に渡す
夫にキャッシュカードもクレジットカードも渡したくない場合には、ある程度まとまった現金を夫に渡す必要があります。
旦那さんは渡された金額の範囲内で生活しなければいけないので、無駄遣いしないように気を付けると思いますが、中には一度にたくさん使ってしまうお父さんもいます。
旦那さんが計画的にお金を使えないようであれば、旦那さんが実家に会いに来てくれる時に、その都度現金を渡すようにしましょう。
里帰り出産中の生活費の節約の仕方
赤ちゃんが生まれると、オムツ代、ミルク代など、ベビー用品にお金がかかります。
節約できるところは旦那さんにしっかり節約してもらって、浮いたお金をベビー用品に充てたいですよね。
お母さんと離れて暮らしても、夫の生活費のうち、水道光熱費や携帯電話料金が上がることはありません。
特に水道光熱費に関しては、上がるどころか下がると思います。
また、夫一人で暮らすなら、日用品を消耗するスピードが遅いので日用品を頻繁に購入することもありません。
つまり、生活費を節約するポイントは、食費ということになりますね。
食費は旦那さんが自炊をするかどうかによります。
結婚前に一人暮らしをしたことがあるお父さんも多いと思います。
しかし、お母さんが「旦那さんには一人暮らしの経験があるから、大丈夫!自炊できる!」と安心しているなら、大間違い!
一人暮らしの経験があるからといって、また、自炊できるからといって、自炊するとは限りません。
忙しい、帰宅時間が遅い、面倒くさいなどの理由で、コンビニのお弁当や外食で食事を済ませ、自炊しないお父さんもいます。
3食をお弁当で済ませる場合、2食をお弁当で済ませて1食を外食する場合の1ヶ月の食費を計算すると、
・朝食、夕食をお弁当などで済ませて、昼食は外食する場合、月額の食費は、500円×2食×30日+1,000円×30日=60,000円
・朝食をお弁当などで済ませて、昼食、夕食は外食する場合、月額の食費は、500円×30日+1,000円×2食×30日=75,000円
となります。
3食をお弁当で済ませる場合と、1食をお弁当、2食を外食で済ませる場合で、月額の食費に30,000円も差があるのです。
1枚15円であれば2,000枚も買うことができるのです。
新生児の1日のオムツ交換枚数は10枚といわれています。
200日間も新生児のオムツを使い続けることはありませんが、30,000円を節約する大切さがよく分かりますね。
夫婦二人暮らしの食費の目安は家計収入の15%程度だといわれています。
収入が30万円のご家庭であれば、45,000円。先述したように、3食をお弁当などで済ませると月額の食費は45,000円となりますが、これは夫だけの食費。
お母さんの食費は別に必要です。
実家と自宅で離れて過ごしていても、二人の食費が45,000円以内に納まるようにしたいですね。
食費を節約するポイントをみていきましょう。
ご飯は炊く
スーパーの総菜売り場に行くと分かりますが、炊きあがったご飯を詰めたパックは200円程度で販売されています。
一方、お茶碗一杯のご飯は150グラムで、1グラムを炊くのに0.5円(お米の代金と水道光熱費の合計)かかるといわれています。
つまり、お茶碗一杯あたり75円。ご飯を炊くだけで、1食あたり125円も節約できるのです。
炊飯器でご飯を炊いたことがない旦那さんでも、説明書どおりに操作すればご飯を炊けます。
休日に炊いて冷凍しておけば、忙しい平日でも電子レンジで温めるだけで食べられます。
おかずは冷凍保存する
ご飯代を節約できたら、次に考えるのがおかず代の節約ですね。
里帰り出産する前に、煮物や揚げ物などを作ってタッパーに入れて冷凍庫に保存しておきましょう。
電子レンジで温めるだけにしておけば、旦那さんは手間がかかりません。
また、ご飯を炊いて、冷凍保存したおかずを電子レンジで温めて食べることは節約にも繋がりますが、健康的な食生活にも繋がります。
お弁当や外食で食事を済ませると、栄養バランスや摂取カロリー、添加物が気になりますよね。
離れて住んでいても、旦那さんの健康を気遣うことで、夫婦の仲も深まるのではないでしょうか。
我が家の場合
里帰り出産中の生活費の管理、節約の仕方を紹介しましたが、我が家の場合、実のところ、夫がお金をどれぐらい使ったかはあまり気にしませんでした。
夫には約10年の一人暮らしの経験がありましたが、自炊をしたことがなく、おかずを作り置きしておこうかと提案しましたが、「食器を洗うのが面倒くさい」と言われてしまいました。
つまり、夫の食事はお弁当か外食が中心になるということ。
しかし、夫は無駄遣いするタイプではないので、私の生活費をまとめて引き出し、夫にキャッシュカードとクレジットカードを渡して、お金がなくなったら引き出してもらうようにしました。
ついでに、スーパーのポイントカードも渡して、お弁当を買う時にはポイントをためるようにお願いしました。
また、子どもが生まれたら、会社や友人と食事する機会が減ると思い、お父さんには積極的に飲み会に参加するように言いました。
野菜を摂らず、お肉が入ったお弁当ばかり食べていたようで、私の里帰り出産中にお父さんは少し太ったようですが、離れて暮らしても里帰り出産前の二人分の食費とあまり変わりありませんでした。
また、スーパーに行く機会が増えたおかげで、夫が新商品に詳しくなりました。
コーラが好きだけど、カフェインが入っていて飲めなかった私のために、発売したばかりのカフェインゼロのコーラをまとめ買いして冷蔵庫に入れておいてくれました。
健康のためにも、節約のためにも、自炊してもらうのが一番ですが、自炊しなくても夫にお弁当を買いにスーパーに足を運んでもらうことで、普段食材の買い出しに行くお母さんの気持ち(新商品を家族で食べてみたい、荷物が重いなど)も分かってもらえるのではないでしょうか。
まとめ
里帰り出産中の生活費の管理の仕方、節約の仕方を、我が家の例を含めて紹介しました。
ご飯を炊いたり、おかずを冷凍保存したりして、電子レンジで温めれば食べられるようにしておくことで、節約にも健康的な食生活にも繋がります。
しかし、節約にこだわり過ぎると、旦那さんの人間関係にヒビが入ってしまうかもしれません。
普段から旦那さんがどれぐらいお金を使うのか、旦那さんを取り巻く人間関係がどうか(会社の飲み会が多いかなど)などから、里帰り出産中の生活費をどうするか話し合いましょう。