幼稚園に通い始めると必要になる早寝早起き。
「幼稚園に通い始めるまでは、子どもに早寝早起きさせなくていい」と思っていませんか?
赤ちゃんに早寝早起きが必要な理由、習慣化するポイントと注意点を紹介します。
目次
赤ちゃんに早寝早起きが必要な理由
私達大人には、仕事や家事、買い物などの予定がありますが、予防接種や健診、お食い初めなどのイベントでもない限り、赤ちゃんに予定はありません。
だからといって、朝遅くに起こすのは駄目。
赤ちゃんに早寝早起きが必要な理由は2つあります。
2歳までに睡眠リズムが完成する
なかなか寝付かない、寝付いても小刻みに起きる、生後3ヶ月を過ぎたのによく寝るなど、睡眠のリズムは赤ちゃんによって様々。
よく寝る赤ちゃんのお母さんは、「こんなに寝てくれてありがたい!」「家事がはかどる!」と思うかもしれませんが、いつまでも赤ちゃんの睡眠リズムを尊重していてはいけません。
人間の睡眠リズムは、
母さんのお腹の中にいる胎児期から乳児期にかけて発達し、2歳までには完成するといわれています。
3歳、4歳になったら、子どもは幼稚園に通い始めます。
朝早く起きて身支度をして、登園時間に間に合うように出かけなければいけません。
子供が幼稚園、小学校、中学校と、学生生活を送るうえでベースになる生活リズムを、赤ちゃんのうちにきちんとつくり上げる必要があるのです。
睡眠の乱れが身体に悪影響を及ぼす
睡眠不足などで睡眠が乱れると、
・成長ホルモンの分泌が抑制される
・体内時計が混乱する
・知能や運動神経の発達が遅れる
・情緒が不安定になる
・病気になりやすい
などの悪影響が出ると判っています。
私達大人でも、睡眠不足が続くと疲れが取れなくなったり、免疫力が低下したりして病気にかかりやすくなりますよね。私達より身体が小さな赤ちゃんは、私達より病気にかかりやすくなります。
また、赤ちゃんがよく眠るのは、脳機能を完成させて脳の働きを維持するためだといわれています。
赤ちゃんはまだまだ脳の機能が未熟です。
早寝早起きをさせつつ、睡眠時間をしっかり確保して脳の成長を促す必要があるのです。
早寝早起きを習慣化するポイント
赤ちゃんが大きくなってからでも習慣を修正できないわけではありませんが、習慣は時間が経てば経つほど修正するのが難しくなります。
赤ちゃんに早寝早起きをさせていないお母さんは、今日から早寝早起きを習慣化させましょう。
早寝早起きを習慣化するポイントは3つあります。
日中と夜のメリハリをつける
赤ちゃんに日焼けをさせたくない、たっぷり寝てほしいと考えて、赤ちゃんの部屋のカーテンを閉めっぱなしにしている方もいらっしゃるかもしれませんが、部屋が真っ暗なままだと、朝昼晩の区別がつきません。
また、日中は身体をたくさん動かして身体を程よく疲れさせるなど、寝付きやすい環境をつくってあげましょう。
時間を意識させる
予定がない日や時間帯はダラダラと過ごしがち。
特に夕方以降は外が暗くなるため出かけることがなく、お風呂と食事が終わったら、テレビを見てダラダラ過ごしてしまうかもしれませんね。
寝る前に刺激を与えると赤ちゃんが寝付かなくなるので、ダラダラ過ごしてもかまいませんが、寝る時間を決めておきましょう。
夜9時に寝ると決めたら時計を見せて、「もうすぐ9時だから、寝る準備をしようか」と声をかけてあげてください。子どもは時計をまだ読めませんが、短い針が9を指し長い針が12を指している形を覚えることはできます。
早寝の習慣が身につくだけでなく、時計を見て生活する習慣も身について、一石二鳥ですよ。
お父さん、お母さんがお手本になる
家族全員で同じ時間に就寝できるといいですが、仕事で帰宅するのが遅いお父さんが多く皆で一緒に寝るのは難しいですよね。
お母さんも忙しいとは思いますが、赤ちゃんが寝る前にその日の用事をできるだけ済ませて、終わらなかった用事のうち、お父さんに任せられるものはお父さんに任せて、赤ちゃんと一緒に寝ましょう。
赤ちゃんは近くにいる人の真似をします。
つまり、お父さんとお母さんを見て育つのです。
赤ちゃんのお手本になるような規則正しい生活を、お父さん、お母さんも心がけてくださいね。
寝早起きを習慣化する注意点
今まで朝9時に起こしていたのに明日から突然朝7時に起こしては、赤ちゃんの脳と身体が混乱してしまいます。
朝9時に起こしていたなら、翌日は朝8時45分に起こし、そのまた翌日は朝8時半に起こすなど、日数をかけて睡眠リズムを整えていきましょう。
また、先述したように、赤ちゃんはたっぷり眠ることで、脳の成長を促しています。
赤ちゃんが寝付かず、0時に寝たのに朝7時に絶対に起こさなければいけないというわけではありません。
いつもより少し遅めに起こす、朝寝や昼寝の時間を少し長くするなど、決まった時間にカーテンを開けて太陽の光を部屋に取り込み、決まった時間にカーテンを閉めて外の灯りを遮断する、これだけでも朝昼晩の区別をつけられます。
また、先述したように、赤ちゃんはたっぷり眠ることで、脳の成長を促しています。
赤ちゃんが寝付かず、0時に寝たのに朝7時に絶対に起こさなければいけないというわけではありません。
いつもより少し遅めに起こす、朝寝や昼寝の時間を少し長くするなど、睡眠時間が足りないと判断した日は、臨機応変に調整をしてあげましょう。
長く昼寝をさせる場合には、夜の就寝時間に響かないように昼寝の時間を早めて夕方には起こすなど、工夫をしてください。
また、風邪で体力が落ちている時など、普段より睡眠時間が必要な時は早寝早起きや昼寝の時間にこだわらず、たっぷり寝かせてあげてくださいね。
まとめ
赤ちゃんに早寝早起きが必要な理由、習慣化するポイントと注意点を紹介しました。
2歳までに睡眠リズムが完成する、睡眠の乱れが体に悪影響を及ぼすため、赤ちゃんにも早寝早起きが必要です。
日中と夜のメリハリをつける、時間を意識させるようにして、早寝早起きを習慣化させましょう。お父さん、お母さんが早寝早起きをして、赤ちゃんのお手本になることも大事ですね。
赤ちゃんが成長して、早寝早起きをできるかどうかは、お父さん、お母さんの育て方にかかっています。
「土日ぐらい、遅く寝て、遅く起きたい」と思うかもしれませんが、子どもに早寝早起きの習慣がつくまで我慢しましょう。