ミルクを飲ませたり、オムツを交換したりと、赤ちゃんのお世話に忙しいお母さん。
ホッと一息ついて、赤ちゃんの頭を眺めた時に、赤ちゃんの頭の形が左右非対称になっていることに気付き「ずっと、非対称のまま?」「対称にならないの?」と心配するお母さんも多くいらっしゃります。
赤ちゃんの頭の形の決まり方と矯正方法、決まる時期を紹介します。
目次
赤ちゃんの頭の形の決まり方
左右対称の丸い頭もあれば、左右非対称の頭、縦に長い頭、後頭部から首にかけて直線(絶壁)になっている頭など、赤ちゃんの頭の形はさまざまです。
赤ちゃんの頭の形はどのように決まるのでしょうか。
妊娠中のお母さんの姿勢
お母さんのお腹の中で10ヶ月間育つ赤ちゃん。
妊娠中に、お母さんが前かがみになったり、うつ伏せになったりして、子宮が圧迫されたり、お腹が張って、子宮がよく収縮したりしていると、赤ちゃんの頭の形に影響を与える可能性があります。
分娩時の処置
赤ちゃんがスムーズに生まれない時や赤ちゃんの首にへその緒が巻き付いている時など、緊急時には、赤ちゃんの頭を吸引して、分娩を促します。
赤ちゃんの頭を引っ張るので、頭の形に影響を与える可能性があります。
遺伝
くせ毛や直毛、一重まぶた、二重まぶたなど、お母さんやお父さんの特徴が子どもに遺伝するように、頭の形も遺伝します。
生活環境(向き癖)
赤ちゃんを寝転がせると、顔をいつも同じ方向に向けて寝ていませんか?
赤ちゃんには顔を向けやすい方向があり、顔をいつも同じ方向に向ける癖を「向き癖」といいます。
赤ちゃんは右もしくは左を向いて生まれてきます。
生まれる時のこの向きが、赤ちゃんにとって向きやすい方向だといわれています。
赤ちゃんの頭蓋骨は柔らかく、床に長く当たっている部分が圧迫されて平らになります。
顔が右を向く癖があれば、頭の右側が床に接しているため、頭の右側が絶壁に、顔が左を向く癖があれば、頭の左側が床に接しているため、頭の左側が絶壁になります。
左右どちらも向かず、真上を向く癖があれば、後頭部が床に接しているため、後頭部が絶壁になります。
赤ちゃんの頭の形の矯正方法
頭の形も赤ちゃんの個性だと考えるお母さんもいらっしゃれば「将来、子どもが丸刈りにしたら、左右非対称の頭の形が目立ってしまう。」「将来、ヘアアレンジを楽しむことができない。」と心配になるお母さんもいらっしゃります。
できれば、左右対称の頭の形に整えたいお母さんが多いのではないでしょうか。
頭の形を左右対称に整える方法をみていきましょう。
向き癖をつけない
先述したように、床に長く当たっている部分が圧迫されて平らになります。
顔が左を向く癖があるなら右に、右を向く癖があるなら左に誘導しましょう。
左右どちらかを向く癖がある赤ちゃんの顔を、向き癖の反対方向に向かせると、すぐに戻ったり、赤ちゃんによっては、違和感で寝付けなかったりしてしまうかもしれません。
赤ちゃんが泣いて寝なくなると、お母さんの疲れやストレスがたまりますよね。
また、お母さんがずっと起きて、赤ちゃんの顔の向きが戻る度に、向きを変えるのは無理です。
お母さんと赤ちゃんが起きている時に、向き癖の反対方向に、赤ちゃんが好きなメリーやぬいぐるみを置いたり、反対方向から話しかけたりして、赤ちゃんの興味をひきましょう。
また、赤ちゃんの両方のほっぺを優しく触るなど、スキンシップを兼ねて、顔の向きを変えるのもおすすめです。
赤ちゃんが寝ている時には、顔が真上を向くように枕を使いましょう。
私のおすすめの枕は「Adokoo ベビーまくら」です。
生後3ヶ月から2歳になるまで、長く使えるベビー枕です。
通気性に優れているので、梅雨や夏場など、蒸れやすく暑い時期でも、赤ちゃんが快適に寝られます。
Adokoo ベビーまくらの口コミ
右向きばかり向いていた娘が上向きになって寝ています。
軽い窪みがあるだけで無理矢理上に向けているわけでもなさそうで、横にも自然に向いてくれます。
朝になると横向きになっていることもありますが、明らかに前より上向きになる回数が増えました。
先述したように、顔が真上を向いている時間が長いと、後頭部が絶壁になります。
赤ちゃんが起きている時には、真上ではなく左右を向かせるなどしてくださいね。
抱っこする方向を変える
赤ちゃんを抱っこする時に、お母さんのどちらの腕に赤ちゃんの頭がありますか?
「言われてみれば、いつも左腕に赤ちゃんの頭が乗っているなぁ。」と思ったお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
箸を持ちやすい利き手があるように、赤ちゃんを抱っこしやすい利き手があります。
赤ちゃんを抱っこしやすいからといって、いつも利き手で抱っこしていると、お母さんの腕によく当たる部分が圧迫されてしまいます。
利き手とは反対の手で抱っこしたり、抱っこひもを使ったりして、同じ部分ばかりを圧迫しないようにしましょう。
うつ伏せにする
赤ちゃんの頭が床に全く当たらない体勢はうつ伏せです。
個人差はありますが、生後3ヶ月頃に首が座り、うつ伏せになることができるようになります。
赤ちゃんを縦抱きした状態で、お母さんが仰向けに寝転び、お母さんの胸で抱っこするように赤ちゃんをうつ伏せにするなど、お母さんの目が行き届く状態で、赤ちゃんをうつ伏せにしましょう。
うつ伏せに寝かせると、SIDS(乳幼児突然死症候群)が発生しやすくなるので、赤ちゃんをうつ伏せにしたまま放っておくのは絶対にやめてくださいね。
医療機関を受診する
頭の形を矯正する専門の病院があります。
赤ちゃんの頭の形にあわせて、矯正ヘルメットをオーダーメイドでつくり、入浴時などを除いて一日中装着して、頭の形を整えていきます。
効果は高いですが、お金がかかること(40万円程度)、オーダーメイドなので医療機関を受診してから装着するまで1ヶ月程度かかること、装着後も1ヶ月に1度診察を受けなければいけないこと、子どもが周りの目を気にするかもしれないことなど、矯正ヘルメットにはデメリットもあります。
治療するべきかどうか、子どもを含めて、家族でよく話し合いましょう。
赤ちゃんの頭の形が決まる時期
生後間もない赤ちゃんの柔らかい頭蓋骨は、生後7ヶ月には骨が固くなり始めます。
生後7ヶ月というと「生まれたばかりだから大丈夫!」「しばらく様子をみてみようかな。」と思うお母さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの首が座ると、寝返りを打ち始めて動き回るため、紹介した方法で矯正するのが難しくなります。
赤ちゃんの頭の形が決まるのは生後7ヶ月頃ですが、矯正したいなら早めに対策しましょう。
母から「顔がいつも同じ方向を向いているよ」「頭の形が崩れるよ」と言われていたのですが、私は「そんなので崩れないよ」と軽く考えていました。
育児に慣れてきた生後6ヶ月頃に、息子の頭の形に偏りがあることに気付きました。
かかりつけの小児科医に相談したところ「寝返りを打って入れば、ある程度均等に整う」と言われました。
今では髪に隠れて、頭の形がよく分かりませんし、母から「あの頃より、頭の形がマシになった」と言われていますが、それでも、もっと早くから気を付けていれば良かったと反省し、下の子は顔がいつも同じ方向を向かないように、向きを変えています。
まとめ
赤ちゃんの頭の形の決まり方と矯正方法、決まる時期を紹介しました。
赤ちゃんの頭の形は、妊娠中のお母さんの姿勢や分娩時の処置、遺伝や生活習慣などが影響します。
赤ちゃんの顔の向きを左右交互に変えたり、抱っこする方向を変えたりすることで、赤ちゃんの頭の形をある程度整えられます。
赤ちゃんの頭の形が左右非対称や絶壁であることに気付くと、気になり続けると思いますが、気にし過ぎると、お母さんも赤ちゃんもストレスがたまってしまいます。
生後間もない赤ちゃんは髪の毛の量が少なく、頭の形が見て分かりますが、髪の毛の量が増えるにつれて、頭の形は見ても分からなくなります。
生後7ヶ月以降は気にしないなど、あまり考え過ぎないようにしてくださいね。