敷き布団やバウンサーに、赤ちゃんの髪の毛が付いていて、抜け毛を心配しているお母さんはいらっしゃりませんか?
我が家には、息子と娘がいますが、敷き布団やバウンサーに髪の毛が付いていたことはもちろん、湯船に髪の毛が浮いていたことがあり「髪の毛が薄いのに、抜けるなんてもったいない!」と思ったことがあります。
実は、赤ちゃんの髪の毛が抜けるのには理由があるんです。
赤ちゃんの髪の毛が抜ける3つの理由と対策を紹介します。
生理的脱毛
生後2週間から3週間頃に、赤ちゃんのおでこから頭のてっぺんにかけて、髪の毛が抜けることがあります。
生後2週間、3週間というと、育児に少し慣れ始めた頃ですが、慣れ始めた頃だからこそ、赤ちゃんの変化に敏感になる時期。
髪の毛が抜けると、心配するお母さんも多くいらっしゃると思います。
しかし、赤ちゃんのご機嫌が良く、体調に異変がなければ、髪の毛が抜けても心配ありません。
赤ちゃんの髪の毛は、大人の髪の毛に比べて、とても細く、色も薄いですよね。
赤ちゃんの髪の毛は、抜ける、生える、抜ける、生えるというサイクルを繰り返して、大人の髪の毛のように、太くしっかりした髪の毛に近付いていきます。
生後6ヶ月頃には、太くしっかりした髪の毛に生え変わり、抜けることが少なくなります。
生理的脱毛の対策はないので、生後6ヶ月頃まで様子を見てみましょう。
後頭部脱毛
生後2ヶ月から5ヶ月頃に、赤ちゃんの頭の後ろの髪の毛が部分的に抜けることがあります。
この抜け毛は、赤ちゃんの頭皮と布団の間に摩擦が生じて起きるもの。
赤ちゃんのご機嫌が良く、体調に異変がなければ、髪の毛が抜けても心配ありません。
寝返りを打てるようになり、仰向けに寝る時間が短くなれば、摩擦が生じなくなるので、髪の毛が自然と生えそろってきます。
とはいっても、髪の毛が一部分だけ無い状態が続くので、見た目が気になるお母さんもいらっしゃると思います。
よく見てみると、毛が抜けているように見える部分の他、髪の毛が途中で切れたように見える部分もありました。
夏場は蒸れるのでおすすめできませんが、夏以外の春、秋、冬であれば、帽子をかぶせて、髪の毛が抜けた箇所を隠してもいいですね。
脂濡性皮膚炎脱毛
全ての赤ちゃんに見られるわけではありませんが、脂濡性皮膚炎によって、抜け毛が増えることもあります。
脂濡性皮膚炎になると、頭皮から皮脂が過剰に分泌され、頭皮がかさぶたのように硬くなります。
かさぶたといっても、大きなかさぶたが1枚できるわけではなく、小さなかさぶたがたくさんできて、鱗のように頭部を覆います。
そして、硬い皮膚がぽろぽろと剥がれ落ちる時に、髪の毛が一緒に抜けるのです。
髪の毛はごっそり抜けるわけではなく、数本程度なので、抜け毛による見た目の変化はありません。
どちらかというと、脂濡性皮膚炎が目立つので、頭皮をなんとかしたいと思うお母さんが多いです。
先述した、生理的脱毛や後頭部脱毛は対策のしようがありませんが、脂濡性皮膚炎脱毛は頭皮をケアして、脂漏性皮膚炎を治すことで対策できます。
先述したように、脂漏性皮膚炎は皮脂が過剰に分泌されて起こるものなので、ベビーソープで赤ちゃんの頭皮を優しく洗って皮脂を取り除いてあげましょう。
皮脂が分泌されやすい夏場は、頭のテカリ具合が気になるかもしれませんが、頭がベタついているからといって、一日に何度も頭を洗うと、頭皮が乾燥して、皮脂がより過剰に分泌されるようになってしまいます。
ベビーソープで洗うのは一日1回にしてください。
硬くなった皮膚は爪でつまんで剥がせるので剥がしたくなるお母さんもいらっしゃるかもしれませんが、無理やり剥がすと、硬くなった皮膚の下にある皮下組織や新しい表皮を傷付けてしまうおそれがあります。
硬くなった皮膚を剥がしたいなら、頭皮を洗う前に、頭皮にワセリンを塗ると、自然に剥がれやすくなりますよ。
脂漏性皮膚炎はかゆみや痛みがないので、脂漏性皮膚炎によって、赤ちゃんのご機嫌が悪くなることはありません。
他に体調の変化が見られないのにご機嫌が悪い、髪の毛がよく抜ける場合は、医師に相談してみてください。
脂濡性皮膚炎は、生後4ヶ月頃にはおさまるので、あまり深く考え込まず、時間が解決してくれるのを待つのもいいですよ。
まとめ
赤ちゃんの髪の毛が抜ける3つの理由と対策を紹介しました。
・後頭部脱毛
・脂漏性皮膚炎脱毛
の3つが挙げられますが、このうち、対策できるのは脂漏性皮膚炎脱毛だけです。
脂漏性皮膚炎脱毛は脂漏性皮膚炎を治すことで対策できます。
一日一回、ベビーソープで頭皮を洗って、頭皮の皮脂を取り除いてあげましょう。
どの理由で髪の毛が抜けても、生後6ヶ月頃には抜け毛がおさまり、髪の毛が生えそろい始めます。
あまり深く考え込まず、子育てを楽しみながら、時間が解決してくれるのを待ちましょう。