私達が生きていくうえで欠かせない食事。 毎月、食費にどれぐらいかけていますか?
4人家族の食費の平均は、8万円だといわれていますが、この食費を上回っているご家庭も多いのではないでしょうか?
また上回っていなくても、「食費を見直したい」と考えている方も多くいらっしゃると思います。
そこで、食費の無駄遣いを防ぐ5つの方法を紹介します。
目次
冷蔵庫の中を眺める
スーパーに食材を買いに行ったら、冷蔵庫にすぐに片付けますよね。
食材を買いに行ったその日は、何を買ったか覚えていると思います。
でも翌日には、冷蔵庫に何が入っているかを忘れて、スーパーに買い物に出かけてしまうという方も多いのではないでしょうか?
毎朝、冷蔵庫の中を眺めると、次のような効果があります。
賞味期限や消費期限を意識できる
「今日、この食材を使う予定だったけど、明日使おう」と先延ばしにしていたら、賞味期限や消費期限が、いつの間にか切れていたことはありませんか?
中には、使わずに捨てたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
食材を使い切らずに捨てるのはもったいないですし、生産者に申し訳ない気持ちになりますよね。
毎朝、冷蔵庫の中身を眺めることで、賞味期限や消費期限を意識できます。
賞味期限や消費期限が迫っているものは、目につきやすい場所に置いたり、メモに書き出して、メモを冷蔵庫に貼ったりしましょう。
期限をより強く意識できるようになりますよ。
同じものを買わなくて済む
冷蔵庫に既に入っていて、買わなくていいものを、また買ってしまったことはありませんか?
同じ食材がたくさんあると「早く使い切らなきゃ!」と思って、食材を無駄に使ったり、同じような献立が何日も続いたりします。
毎朝、冷蔵庫を眺めることで、同じものを買わなくて済みます。
余計なものを買わなくて済む
賞味期限や消費期限に関係なく、冷蔵庫にずっと保管しがちな食材ってありませんか?
例えば、ご飯や冷奴にかけるだけで、料理の味や見た目をガラリと変えられる納豆。
「料理にちょい足ししよう!」「身体にいいから、一日一パック食べよう!」と張り切って買う方もいらっしゃると思います。
でも、「ちょい足し」が面倒くさくなって「発酵しているし、賞味期限なんて関係ない」と開き直る方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そして、冷蔵庫に保管しっぱなしという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
毎朝、冷蔵庫を眺めることで、余計なものを買わなくて済みます。
朝ごはんの準備をする時、子どものお弁当をつくる時など、冷蔵庫を開けたタイミングで、冷蔵庫の中に何が入っているかをチェックしましょう。
スーパーの特売日を把握する
スーパーのチラシを眺めていると、月曜日はパンが安い、火曜日はハムやソーセージなどの加工食品が安い、水曜日は魚が安いなど、傾向が分かりますよね。
どのスーパーで、何曜日に、何が安いのかが、把握できるようになります。
もし、火曜日に加工食品が安くなるスーパーがあるなら、ハムやソーセージは他の曜日には買わないでください。
買いたいものは、お得な曜日にスーパーに買いに行きましょう。
そのスーパーには歩いて行くので、牛乳などの重い買い物を月曜日に済ませています。
そして、火曜日には、魚やパンなど軽い買い物を1000円分購入し、卵を99円で手に入れると決めています。
昔は新聞をとっていないと、折り込みチラシを見ることができませんでしたが、今はインターネットでチラシを見られる時代。
その日の8時頃に、新しいチラシが掲載されるので、スーパーに行く前にチェックしてみてください。
献立にあわせて、食材を小分けする
大容量の食材を買ったり、まとめ買いしたりするとお得ですよね。
白菜を半玉買うより、一玉買うほうが安い時は、一玉買います。
でも、献立を決めて、買い物に出かけたわけではないので、家に帰ってから「こんなに買ってしまって、どうしよう」と悩んでいました。
そして悩んだ挙げ句、全部冷しゃぶにしたり、全部唐揚げにしたり、白菜だらけの鍋料理にしたりしていました。
当たり前ですが、メガ盛りパックや一玉がどんなにお得でも、一度の食事で使い切ったり、無駄に使ったりするとお得ではなくなります。
大容量の食材を買ったら、一週間の献立を考えましょう。
例えば、1000gの豚肉を買ったら、月曜日は冷しゃぶ、火曜日は野菜と豚肉の炒めもの、水曜日はカレーなど、豚肉を使う献立を考えます。
そして、献立や食べる人数にあわせて、食材をタッパーに分けてください。
タッパーに分けるのが面倒くさい方は、ラップに包んでもOK。
豚肉や鶏肉などは脂が付きやすいので、タッパーに入れると洗うのに手間がかかります。
タッパーに入れるより、ラップに包むほうがおすすめです。
タッパーに分けたり、ラップに包んだりしたら、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
あとは、その日の献立にあわせて、調理するだけ。食材の無駄遣いがなくなるうえに、調理する手間を省けます。
二週間に一度、冷蔵庫の中を空にする
一週間の献立を決めても、決めたとおりに進むとは限りませんよね。
飲み会に参加したり、料理が面倒くさくなって、コンビニでお弁当を買ったりして、調理するはずの食材が冷蔵庫に残ったままになることもあります。
食費を節約する時に、意外と役に立つのが、冷蔵庫に残っている食材です。
冷蔵庫に残っている食材を、冷蔵庫から出して、眺めてみましょう。
そして「この食材で、何かつくることができるかな」と思ってからが勝負。魚やお肉などのたんぱく質と野菜があれば、一食はつくることができます。
餃子とソーセージはお弁当箱に入れるつもりで買って、ジャガイモや玉ねぎ・にんじんはカレーライスをつくるつもりで買うんです。
でも、使い切れずに残ってしまうんですよね。
この5つの食材であれば、具だくさんスープと焼き餃子をつくったり、炒め物と餃子スープをつくったりします。
新たに食材を買い足さなくても意外とつくることができるんです。
スーパーで買うものが減るので、食費の節約につながります。
冷蔵庫に食材がいつもいっぱい入っていると、「これだけで何かつくれるかな」と考える機会が減ってしまいます。
二週間に一度は冷蔵庫の中を空っぽにするつもりで、残りものだけで料理する習慣をつけてみてください。
また、冷蔵庫の中を空にすると、次のようなメリットがあります。
冷蔵庫の中を掃除できる
冷蔵庫の中をどのくらいの頻度で掃除していますか?
汚れていることに気づいた時に、その都度掃除しているという方、年に一度、大晦日に掃除しているという方もいらっしゃると思います。
でも、実は、まだ掃除したことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
冷蔵庫の中を空にすると、白菜やキャベツなどの葉物の破片や醤油やソースなどが滴り落ちた跡など、意外な場所が汚れていることに気づけます。
食材を出し入れしているだけなのに、何故か汚れるんですよね。
冷蔵庫は食材が傷まないように保管する場所。 冷蔵庫の中が汚いと嫌ですよね。
冷蔵庫の中を空にすると、濡れたふきんで拭き取るだけで、汚れがスッキリ落ちます。冷蔵庫の中を空にして掃除しましょう。
本当に必要な冷蔵庫のサイズを分かる
冷蔵庫の中がいっぱいになると「この冷蔵庫の大きさでは足りなくなったな」と思うようになります。
でも実際には、いらないもの、賞味期限や消費期限が過ぎたものを入れている場合があります。
二週間に一度、冷蔵庫の中を空にして整理することで、本当に必要な冷蔵庫のサイズを分かります。
「この冷蔵庫の大きさでは足りなくなったな」と思って、冷蔵庫を買おうとしていた方は、無駄な買いものをしなくて済むかもしれませんね。
でも冷蔵庫の中も、冷凍庫の中も、いつも食材でいっぱい。
冷蔵庫を開けた時に「毎日料理して食べているのに、どうして減らないんだろう」と疑問に思って、調味料や飲み物を手に取ったところ未開封でした。
母に「これ、使わないの?」とたずねると「賞味期限が切れているから」と言われ、ラベルを見てびっくり。
なんと3年も前に賞味期限が切れていたんです。
「使わないなら、捨てたほうがいいよ」と言いましたが、「捨てるのが面倒くさいから」と言われてしまいました。
冷蔵庫の中がいっぱいだと、冷蔵庫の中が冷えにくくなり、設定温度まで下げようとするため、電気代が余分にかかってしまいます。
それに、賞味期限が切れているものをずっと保管しておくのは、未開封とはいえ不衛生ですよね。
もし、いらないものを冷蔵庫に入れっぱなしにしているなら、ゴミの日にあわせて捨ててください。
外食をやめて、お弁当をつくる
食費と外食費を分けて、家計簿につけていますか?
外食費は食費に該当するので、食費と外食費を分けずにつけてもかまいません。
でも、食費を減らしたいなら、食費と外食費を分けてつけ、外食費を意識することが大事です。
働いていたり、子どもと一緒に遠出したりすると、どうしても外食しなければいけない機会はあると思います。
でも、外食しなければいけないからといって、毎日のように外食していては、家計を圧迫してしまいます。
もし、オフィスや公園などで、お弁当を食べることができるなら、家でお弁当をつくって持ち歩きましょう。
「毎朝忙しくて、お弁当をつくっている時間なんてない!」という方は、昨日の夜ごはんの残りをお弁当箱に詰めるだけでも大丈夫。
夜ごはんの残りをお弁当箱に詰めるだけなら、5分もあれば十分です。
また、ペットボトルのジュースやお茶を購入している方は、家でお茶を沸かして、マイボトルに入れて持ち歩いてください。
1000円のランチを食べて、毎日160円のペットボトルを買っている方であれば、自分でつくったお弁当とマイボトルに変えるだけで、1000円近く節約できます。
もちろん、会社やママ友との付き合いで、外食しなければいけない時もあると思います。会社やママ友からの誘いをいつも断っていては、関係が崩れてしまいますよね。
また、毎日お弁当をつくるとなると、ストレスがたまることもあると思います。
周りとの関係を崩さない程度に、また、ストレスがたまらない程度に、外食費を節約するようにしてくださいね。
まとめ
食費の無駄遣いを防ぐ5つの方法を紹介しました。
食費の無駄遣いを防ぐためには、冷蔵庫の中を眺めて、賞味期限や消費期限、既に購入しているものを把握したり、献立にあわせて食材を小分けにしたりしましょう。
スーパーの特売日を把握して、お得な日に買い物に出かけるのもいいですよ。
水道光熱費の節約に限界があるように、食費の節約にも限界があります。
「食費を節約しよう」と考え込むと、結果的に食事の量が減って、栄養が不足して、身体を悪くしてしまうかもしれません。
「節約しよう」と考え込むより「食費の無駄遣いをなくそう」という意識をもって、買い物してみてはいかがでしょうか。