子どもは絵を描いたり、色を塗ったりするのが大好き。
手紙を書いていたら、子どもが隣にやって来て、鉛筆を奪われたという経験のあるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもが塗り絵をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。お母さんはどのように関わればいいのでしょうか。
子どもが塗り絵をするメリットとお母さんの関わり方、おすすめのクレヨンを紹介します。
目次
子どもが塗り絵をするメリット
子どもが塗り絵をするメリットをみていきましょう。
1.集中力が身につく
塗り絵には、枠がありますよね。塗り絵を始めて間もない頃は、塗り絵に枠がある理由を理解できず、枠を気にせずに、塗り絵を楽しむ子どもがたくさんいます。
でも、枠がある理由を理解し、塗り絵のルールを知ると、枠をはみ出ないように、色を塗るようになります。私達大人にとって、枠をはみ出ないように色を塗るのは簡単ですが、子どもにとっては難しいこと。
枠をはみ出ないように、慎重に塗ることで、子どもは集中力を身につけられます。
2.手指が器用になる
塗り絵に使う色鉛筆やクレヨン、絵の具の持ち方はどれも同じです。
でも、道具によって、色を塗る時の力加減は変わります。
また、塗り絵の枠は、直線や曲線などさまざま。枠に沿って、色を塗ることで、定規を使わずに、上手に直線を引けるようになったり、曲線を描けるようになったりします。
ひらがな、カタカナ、漢字には、跳ねやはらいがありますよね。筆記用具を正しく持ち、力加減を調整したり、直線や曲線を描けたりすれば、文字の上達につながります。
また、色鉛筆の持ち方と箸の持ち方は似ていますよね。色鉛筆を上手に持てるようになると、箸も上手に持てるようになりますよ。
3.色彩感覚を養える
真っ白なページに、黒い線で境目が描かれている塗り絵。
子どもが「塗り絵は、絵に色を塗って遊ぶものだ」と分かっても、お母さんが想像している色を使わずに、塗りつぶしてしまうかもしれません。
例えば、桜が描かれている塗り絵があるとします。桜といえば、ピンク色ですよね。お母さんであれば、ピンク色を塗ると思います。
でも、実際に、桜を見たことのない子どもは、ほとんどの桜がピンク色だとは知りません。赤色や青色など、目にパッと入った色で、塗りつぶしてしまうかもしれませんね。
実際に、桜を見た後に、桜が描かれている塗り絵に取り組めば、桜がピンク色だと知っているので、ピンク色で塗るようになります。
自分が見た景色と、塗り絵に描かれている絵がリンクした時に、お母さんが想像している色で、塗れるようになるんです。
景色をたくさん見て、塗り絵に繰り返し取り組むことで、色彩感覚を養えます。
4.表現できる幅が広がる
赤色や青色などの原色しかない色鉛筆で、桜の塗り絵を塗る場合、ピンク色を自分で作らなければいけません。赤色と白色を重ね合わせれば、ピンク色ができあがる、赤色と青色を重ね合わせれば、紫色ができあがるなど、色には仕組みがあります。
仕組みが分かれば、自分が表現したい色を作れるようになり、表現できる幅が広がります。
子どもが塗り絵する時のお母さんの関わり方
塗り絵には、枠をはみ出ないなどのルールがあります。
でも、塗り絵を始めたばかりの子どもは、ルールを理解できません。一方で、お母さんには「上手に塗ってほしい」という気持ちがあります。
そのため、子どもが枠をはみ出して塗ったり、お母さんが想像していた色とは、違う色で塗ったりすると、やきもきしてしまうかもしれません。
でも、ここはぐっと我慢して、塗り絵を楽しむ子どもを見守りましょう。
子どもが塗り絵をせっかく楽しんでいるのに、お母さんがあれこれ口を出すと、子どもが塗り絵を純粋に楽しめなくなってしまいます。
子どもには、子どもの感性があります。お母さんが口を出すと、お母さんの感性を、子どもに押し付けることになります。
子どもの感性や自由を尊重して、子どもがのびのびと表現できるようにしましょう。
もし、枠からたくさんはみ出るのが気になるなど、塗り絵のルールを、子どもに教えたいなら、子どもの隣で、お母さんも塗り絵をしてください。子どもは、お母さんの真似をするのが大好きです。
子どもがお母さんの塗り方を見ているうちに、塗り絵の基本的なルールを、自然に理解できます。
塗り絵におすすめのクレヨン
子どもの年齢が低いと、クレヨンを口に入れたり、クレヨンを触った手を舐めたりしないかと、心配になりますよね。また、「クレヨンで、服や手が汚れたらどうしよう」と悩むお母さんもいらっしゃると思います。
そこで、子どもの身体に害のないクレヨン、汚れを簡単に落とせるクレヨンを紹介します。
子どもの身体に害のないクレヨン「シュトックマー 蜜ろうクレヨン ブロック8色 缶入り 61005」
こちらのクレヨンは、蜜ろうで作られています。蜜ろうとは、蜂が巣をつくる時に分泌されるもの。
そのため、幼稚園はもちろん、子育て支援センターでも、よく使われています。子どもが持ちやすい大きさにカットされているので、クレヨンを初めて持つ子どもでも、簡単に塗り絵を楽しむことができます。
ただ、色の種類が少ない、サイズが元々小さいので、使えば使うほど、持ちにくくなるのが難点です。
また、一歳未満の赤ちゃんには、ハチミツを与えると、ボツリヌス症を引き起こすおそれがあります。蜂から分泌される蜜ろうが、ボツリヌス症を引き起こさないとは限りません。
念のため、一歳未満の赤ちゃんは使用しないほうが安心です。
シュトックマー 蜜ろうクレヨン ブロック8色 缶入り 61005の口コミ
みつろうなので安全だし、なんとなくいい香りもします。
発色もきれい。
自分の子どもが通っている保育園でも、使われています。
小さな子で筆圧が弱くても、少し紙にあたっただけでも、色が出てくれるので、初めてのお絵かきとして、残すことができました。
使い始めてからは、何かある毎に、嬉しそうに、お絵かきを催促してきてくれます。
汚れを簡単に落とせるクレヨン「ベビーコロール 12color」
こちらのクレヨンは、洗えば、汚れが綺麗に落ちるので、服や手が汚れても安心です。
また、子どもの口に入らないサイズなので、子どもが誤って飲み込む心配がありません。手づかみ食べをする時と同じつかみ方で、クレヨンを持てるので、年齢の低い子どもでも、簡単に持つことができます。
コーンのような可愛い形で、重ねて片付けるので、子どもが遊びながら片付けられます。
ベビーコロール 12colorの口コミ
あまり筆圧はないですがちゃんと色が出ます。
色鉛筆で描いたような色かなと思います。
どこで描いても良いので上手に持てない子どもでも問題なく使えて、普通のクレヨンみたいにベタベタしないのでとても良いです。
子どもがクレヨンの上に尻もちをついたり、ガンガンと床に打ちつけても割れなかったです!
壁にいたずらされたら嫌だな、と心配していましたが、紙に描く道具として認識していたのでスケッチブックに描いてくれています。
持ちやすく、筆圧がなくても色が出るのでクレヨンデビューに向いた商品だと思います。
まとめ
子どもが塗り絵をするメリットとお母さんの関わり方、おすすめのクレヨンを紹介しました。
・手指が器用になる
・色彩感覚を養える
・表現できる幅が広がる
などが挙げられます。
子どもが枠をはみ出して塗ったり、お母さんが想像していた色と違う色で塗ったりすると、つい口を出したくなりますよね。
でも、ぐっと我慢して、子どもの感性や自由を尊重し、子どもがのびのびと表現できるように、サポートしましょう。
最近では、子ども向けの塗り絵だけでなく、大人向けの塗り絵も大人気です。親子で塗り絵を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。