赤ちゃんを一人で寝かせるベビーベッド。
ベビーベッドは育児の必須アイテムではありませんが、購入を検討するお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ベビー用品を扱うお店に行くと、ベビーベッドがたくさん並んでいますよね。どのベッドが赤ちゃんに適しているのか、悩むお母さんも多くいらっしゃると思います。
ベビーベッドのメリットとデメリット、タイプと選び方、おすすめのベビーベッドを紹介します。
ベビーベッドを購入しようかどうか悩んでいるお母さん、どのベビーベッドを購入しようか悩んでいるお母さんは、是非、参考にしてください。
目次
ベビーベッドのメリットとデメリット
紹介したように、ベビーベッドは育児の必須アイテムではありません。
ではなぜ、ベビーベッドを購入するお母さんが多いのでしょうか。
ベビーベッドのメリットとデメリットを紹介します。
1.ベビーベッドのメリット
まずは、ベビーベッドを使うメリットをみていきましょう。
・衛生的
赤ちゃんをいつでも迎えられるように、出産前に、部屋を掃除するお母さんは多いと思います。
でも出産後は、出産前と同じように、頻繁に掃除することができないんです。
というのも、授乳したり、オムツを交換したりと、お母さんは赤ちゃんに24時間つきっきり。睡眠時間をなかなか確保できないので「掃除する時間があれば寝たい!」と思うお母さんが多いんです。
また、産後のお母さんの身体は、とってもデリケート。分娩時に、骨盤付近の筋肉を引き伸ばしたり、骨盤を開いたりして出産しているので、産後、安静にしていなければ、身体の回復が遅くなってしまいます。回復が遅れるだけならまだしも、重い物を持つと、下腹部に力が入って、子宮が体外に出るおそれも。産後は、できるだけ安静にする必要があるんです。
また、生まれて間もない赤ちゃんは、一日のほとんどを寝て過ごします。掃除機をかけると、その音で赤ちゃんが目を覚まして泣いてしまうかもしれません。赤ちゃんが泣いたら、お母さんは赤ちゃんをあやさなければいけないので、掃除はもちろん、他の家事に取り組むことができなくなります。
掃除する機会が少なければ、部屋には埃がたまります。床に布団を敷いて、赤ちゃんを寝かせると、赤ちゃんが埃を吸い込んでしまいます。
でもベビーベッドは、床から離れているので、埃がたまっても、赤ちゃんが埃を吸い込まなくて済みます。
・安全
第一子がいる場合、第一子の年齢が大きければ「赤ちゃんを触る時には、手を綺麗にしてね。」「赤ちゃんを踏まないように、気を付けてね。」と話せば理解してくれます。
でも年齢が小さいと、お母さんの話を理解できずに、お菓子を食べた手で赤ちゃんを触ったり、思わず踏んだりしてしまうかもしれません。
ベビーベッドには柵があり、身長がそれなりに高くないと赤ちゃんに触ることができないので、赤ちゃんの安全を確保できます。
・お世話をしやすい
赤ちゃんを布団に寝かせていると、お母さんは上半身を倒してオムツ交換をしたり、抱き上げたりしなければいけません。上半身を倒して、重い物を持つと、腰に負担がかかってしまいますよね。
でも、赤ちゃんをベビーベッドに寝かせれば、オムツ交換をしたり、ベビーベッドから抱き上げたりする時に、上半身をあまり倒さずに済みます。腰に負担がかかりにくく、お世話をしやすいんです。
・サークルとしても使える
ベビーベッドのタイプやメーカーによりますが、ほとんどのベビーベッドが、赤ちゃんを寝かせる機能の他に、動き回る赤ちゃんを囲う機能を兼ね備えています。
赤ちゃんが寝返りし始めたり、つかまり立ちし始めたりして、動くようになると、お母さんは赤ちゃんから目が離せません。目を離さないのが一番ですが、トイレに行きたい時や食事の準備をしたい時など、赤ちゃんと離れなければいけない時がありますよね。
このような時に、サークルの中で、赤ちゃんを遊ばせておけば、赤ちゃんの安全を確保することができます。
2.ベビーベッドのデメリット
続いて、ベビーベッドを使うデメリットをみていきましょう。
・スペースをとる
ベビーベッドのサイズは120cm×70cmのものが多く、部屋の広さによっては、ベビーベッドを置くだけで、他の物を置けなくなるかもしれません。
赤ちゃんをベビーベッドに寝かせるとしても、生後間もない赤ちゃんは、お母さん、もしくは、お父さんと一緒の部屋で寝るべき。ベビーベッド、お母さんやお父さんの布団やベッド、お世話に必要なアイテムを置くスペースを確保するとなると、広い部屋でなければいけません。
・使用期間が短いわりに、価格が高い
多くのベビーベッドの使用期間は、生後24ヶ月までと定められています。
また、ベビーベッドの価格は、安くても1万円以上します。2年間使って1万円なら高く感じないかもしれません。
でも「赤ちゃんが添い寝じゃないと寝ない」「赤ちゃんの成長が早くて、窮屈そう」など、ベビーベッドを2年間たっぷり使えるとは限りません。中には、ベビーベッドを1日しか使わなかった、荷物置き場として使ったというお母さんもいます。
使用期間が短ければ短いほど、ベビーベッドは高くつきます。
・収納スペースをとる
赤ちゃんがベビーベッドを卒業したら、ベビーベッドを片付けることになりますよね。ベビーベッドは分解しても大きいので、収納スペースをとります。
・処分するのに費用がかかる
収納スペースがない、もう必要がない方は、ベビーベッドを処分すると思います。
でも、ベビーベッドは大きいので、ゴミ処分の手数料がかかります。
・自動車に入らない可能性がある
大切な赤ちゃんを寝かせるベビーベッド。通販ではなく、お店で実物を見て、店頭で購入する方も多いです。
でも、店頭で購入すると、自分で自宅まで搬送しなければ、別途送料がかかる場合があります。
「車で買いに行けばいい」と考える方もいらっしゃると思いますが、組み立てる前であっても大きいベビーベッドは、車に入らない可能性が。車に入らなければ、結局、別途送料を支払って搬送してもらうか、大きな車をレンタルして搬送するしかありません。ベビーベッドを買う前に、ベッドが車に入るかどうかを確認しておきましょう。
軽自動車を利用している方は、特に注意してくださいね。
ベビーベッドのタイプ
ベビーベッドのタイプとしては、木製のスタンダードタイプ、簡単に折りたためるタイプの2種類がメジャーです。
それぞれの特徴をみていきましょう。
1.木製のスタンダードタイプ
木製のスタンダードタイプは、いわゆる、昔からあるベビーベッド。おばあちゃんやおじいちゃんでも扱いやすいのが特徴です。敷き布団の下がすのこになっているため、通気性に優れています。また、お母さんがお世話をしやすいように、また、赤ちゃんが落下しないように、柵の高さを調整できるのも魅力の一つです。
スタンダードタイプには、レギュラーサイズとミニサイズの2種類の大きさがあります。
・ミニサイズ:90cm×60cm
赤ちゃんの寝具のほとんどは、この2サイズに合わせて作られています。
2.折りたためるタイプ
おばあちゃんやおじいちゃんには、まだまだ馴染みがない折りたためるタイプ。折りたたむのも、組み立てるのも、とても簡単です。
また、素材が軽いので、帰省する時や旅行する時などに、気軽に持ち運ぶことができます。自宅以外で寝ることになると、なかなか寝つけなくてグズってしまう赤ちゃんが多く、赤ちゃんの寝かしつけに疲れてしまうお母さんも多いです。
でも、いつも使っているベビーベッドを持ち歩くことができれば、赤ちゃんもすんなり寝られますね。
ベビーベッドの選び方
スタンダードタイプ、折りたためるタイプ、どちらのベビーベッドを選ぶとしても、重視しなければいけないのが、安全性と使い勝手です。
1.安全性
どんなに使い勝手がいいベビーベッドでも、赤ちゃんにとって、安全でなければ嫌ですよね。
現在、日本で販売されているベビーベッドには、PSCマークとSGマークの表示が義務付けられています。
どちらのマークも、検査や審査に合格して、安全な製品であると認定されたことを表しています。ベビーベッドを選ぶ際には、PSCマーク、SGマークの表示を必ず確認してください。
海外で販売されているベビーベッドの購入を検討している場合は、その国の安全基準を確認しましょう。
2.使い勝手
安全性を確認できたら、使い勝手を考えましょう。使い勝手は、置き場所、お世話のしやすさの2つから考えるといいですよ。
・置き場所
先述したように、ベビーベッドにはレギュラーサイズ、ミニサイズの2つの大きさがあります。ベビーベッドを置きたい部屋の広さから、どちらのベッドを購入するか考えましょう。
どちらのベビーベッドも使用期間は24ヶ月までですが、90cm×60cmのミニサイズは、赤ちゃんが窮屈に感じる時期が早く訪れます。90cmは2歳児の身長ですが、寝ている最中でも動くことを考えると、24ヶ月たっぷり使うのは難しいかもしれません。
・お世話のしやすさ
ベビーベッドを使うメリットの一つは、赤ちゃんのお世話をしやすいこと。
実際に、ベビーベッドの前に立って、赤ちゃんのお世話をしている姿をイメージしてください。そして、お世話がしやすいベビーベッドかどうかを判断しましょう。
おすすめのベビーベッド
スタンダードタイプ、折りたためるタイプ、それぞれのおすすめのベビーベッドを紹介します。
1.スタンダードタイプのおすすめのベビーベッド
スタンダードタイプのベビーベッドであれば、
「ハイタイプ 床板すのこ タチベッド【カトージ(KATOJI)】」が、おすすめです。
柵の高さを3段階で調整できるので、赤ちゃんが成長しても落下しません。
また、お母さんやお父さんがベッドで寝る場合、そのベッドの高さに、ベビーベッドの高さをあわせれば、ベビーベッドに赤ちゃんを寝かせながら、添い寝することができます。
そして、ベビーベッドの下には、収納スペースがあるので、赤ちゃんのお世話に欠かせないアイテムを、赤ちゃんの近くに収納できます。折りたためるタイプに比べると重いですが、キャスターがついているので、掃除する時などに、簡単に移動させられます。
また、ベビーベッドを卒業してもサークルとして使用できます。
ベビーベッド ハイタイプ 123 床板すのこ タチベッド(1台)「カトージ(KATOJI)」の口コミ
高さがあるので身長高めの私(165cm)でも使用しやすく、導線を見直してキッチンから家事をしていても見える位置に移動させたりするのも、女性一人でキャスターがついているので楽に移動させらられてよかったです。
第二子以降は、この中に居てくれたら兄弟児に踏まれる不安もなく、どうしても目を離さなければならない時には本当に重宝しました。
特に第三子の時は、新生児の頃は夜間もフルで利用して、つかまり立ちの頃には中段に下げてと、とても活躍しました。
お値段もお手頃で機能も充実しており満足しています。
2.折りたためるタイプのおすすめのベビーベッド
折りたためるタイプのベビーベッドであれば、
「ココネル エア【アップリカ(Aprica)】」がおすすめです。
キャスターはついていませんが、開閉ロックをつまんでたためば簡単に移動、収納することができます。
ベッドに付属しているマットは通気性が高く、新陳代謝が活発な赤ちゃんでも快適に寝られる工夫がされています。ベビーカーやチャイルドシートで有名なアップリカだからこその技術ですね。
ココネル エアー(1台)「アップリカ(Aprica)」の口コミ
色も可愛いしお部屋のインテリアにも合います!使わなくなったら畳んでなおせるので邪魔になりません。
2歳までしか使えないので、このまま機嫌良く寝てくれるといいな~と思っています。
使わなくなったらコンパクトに折りたためるので収納しておける所もとても良かったです。
木製のスタンダードタイプ、折りたためるタイプのベビーベッドを紹介しましたが、私はどちらのタイプも持っています。
どちらのベビーベッドも、安い買い物ではありません。
なのになぜ、ベビーベッドを2つ持っているのか。それは用途によって、ベビーベッドを使い分けたかったからです。
2階に下の子の寝室を設けて、夜は、私と下の子で一緒に寝ていました。
でも朝寝や昼寝など、日中、上の子が寝ない時に、私が下の子と一緒に、2階で寝るわけにいきません。
私の目の届く範囲(1階)に、下の子を寝かせて、上の子と過ごしたい。そう思い、サブのベビーベッドとして、折りたためるベビーベッドを買いました。日中寝るベビーベッド、夜寝るベビーベッドが違うため、下の子が寝てくれるかどうか、心配しました。
でも寝つかなかったのは、最初の一週間程度。その後は、どちらのベビーベッドでも、ぐっすり寝てくれました。結局、折りたためるタイプのベビーベッドは、下の子が寝返りを打てるようになった生後6ヶ月までしか使いませんでした。結果的には、高い買い物になってしまいました。
でも、下の子を見ながら、上の子と過ごすことができたので、満足しています。
今は、スタンダードタイプのベビーベッドのみを使っていて、折りたためるタイプのベビーベッドは片付けています。
折りたためるタイプのベビーベッドは、収納スペースを取らず、それほど邪魔になっていません。
まとめ
ベビーベッドのメリットとデメリット、タイプと選び方、おすすめのベビーベッドを紹介しました。
・衛生的
・安全
・お世話をしやすい
・サークルとしても使える という、メリットがあります。
・スペースをとる
・使用期間が短いわりに、価格が高い
・収納スペースをとる
・処分するのに費用がかかる
・自動車に入らない可能性がある というデメリットがあります。
ベビーベッドのタイプとしては、木製のスタンダードタイプ、簡単に折りたためるタイプの2種類がメジャーです。
ベビーベッドを選ぶ時には、安全性と使い勝手を重視するといいですよ。
一日のほとんどを寝て過ごす赤ちゃんにとって、また、24時間、赤ちゃんのお世話をするお母さん、お父さんにとって、ベビーベッドはとても大切な場所。
赤ちゃんも、お母さんとお父さんも満足するベビーベッドを選んでくださいね。