赤ちゃんを母乳で育てているお母さんは、1日に何回授乳していますか?
1日に8回授乳しているというお母さんもいれば、10回以上授乳しているというお母さんもいるのではないでしょうか?
1日に10回以上授乳している場合、2時間半ごとに授乳していることになります。
赤ちゃんの成長に授乳は大事ですが、家事をこなさなければいけないお母さんも多いと思います。
授乳間隔が伸びると、お母さんも助かりますよね。
授乳間隔を伸ばす方法と伸ばす場合の注意点を紹介します。
授乳間隔を伸ばす方法
ミルク育児であれば、ミルクを飲ませてから4時間程度経たなければ、次のミルクを飲ませてはいけないといわれています。
というのもミルクは消化が悪く、赤ちゃんがミルクを欲しがったからといって、好きなように飲ませていては、消化が追いつかず、赤ちゃんの身体に負担がかかってしまうからです。
一方、母乳育児であれば、赤ちゃんが欲しがる時に欲しいだけ飲ませていいといわれています。
これは、母乳は2時間程度で消化されるため、また、授乳することで、お母さんと赤ちゃんの肌が触れ合うことで絆が深まるためです。
でも、授乳間隔があかなければ、1日の授乳回数が多くなり、赤ちゃんの体重がどんどん増えてしまいます。
もちろん、赤ちゃんの体重が増えることは、赤ちゃんの成長が順調な証。
赤ちゃんが大きくなることは、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても嬉しいことですよね。
でも、赤ちゃんの体重が増え過ぎると「授乳回数が多いのかな?」「授乳間隔を伸ばしたほうがいいかな?」と不安になるお母さんもいると思います。
授乳間隔を伸ばすためには、赤ちゃんの気を空腹から別のことに逸らす必要があります。
私が授乳間隔を伸ばすために行った方法は、次の2つです。
- 外出する
- 寝かせる
外出する
赤ちゃんの気を空腹から逸らせるなら、気分転換させるのが1番!
買い物がてら、外の空気に触れさせるために、赤ちゃんを連れて外出していました。
「お腹が空いているのに、授乳せずに外出したら、赤ちゃんがグズったり、泣いたりしてしまうんじゃない?」と心配になるお母さんもいらっしゃると思います。
ポイントは、お腹が空く前に外出すること。
お母さんは3時間あけて授乳したいけれども、赤ちゃんがいつも12時頃に欲しがる場合、11時半頃から外出します。
ベビーカーで外出しても、抱っこ紐で外出してもかまいませんが、外出してすぐに、赤ちゃんが寝る可能性があるならベビーカーが、寝ない、また、グズる可能性があるなら抱っこ紐がおすすめです。
お母さんは買い物を済ませられる、赤ちゃんは気分転換をできるので、赤ちゃんがストレスをためることなく、授乳間隔を伸ばせます。
赤ちゃんは視力が弱いぶん、においに敏感です。
お母さんが抱っこすると「授乳してもらえる!」と期待してしまうかもしれません。
お父さんが一緒に外出できるなら、お父さんに赤ちゃんを抱っこしてもらうといいですよ。
もし、食材の買い物だけでなく、衣料品や本などの買い物もしたいなら、赤ちゃんがグズった場合に備えて、授乳室があるショッピングモールなどに出かけるといいですよ。
寝かせる
授乳して寝かせるお母さんがほとんどだと思いますが、授乳せずに寝かしつけられるなら、寝て起きた後に授乳しましょう。
お腹が空くと、赤ちゃんが寝られなくなるので、授乳して1時間半程度が経過したら寝かせるのがおすすめです。
月齢によって、赤ちゃんが起きていられる時間は異なります。
例えば、生後3ヶ月の赤ちゃんは2時間しか起きていられないといわれています。
2時間以上無理やり起こしておくことは可能ですが、2時間を過ぎると、興奮して寝られなくなります。
そして、抱っこしたり、オムツを交換したりして、10時に授乳すれば、授乳間隔を3時間伸ばせます。
日中の睡眠時間が長いと、朝、昼、夜の区別がつかなくなるので、寝かせ過ぎには注意してくださいね。
寝かせる時には、刺激が少ない、落ち着いた色合いで描かれた絵本を読んだり、オルゴールCDを流したりして、赤ちゃんがリラックスできる環境をつくり、赤ちゃんがあくびしたり、目をこすったりし始めたら、部屋を暗くして寝かせましょう。
α波のオルゴールで、リラックスして眠りやすくしてくれます。
授乳して寝かせていると、授乳しないと寝ない子どもに育ってしまうかもしれません。
この機会に、授乳以外の寝かし付け方法をみつけられるといいですね。
授乳間隔を伸ばす場合の注意点
赤ちゃんが、1日に飲まなければいけない母乳やミルクの量が決まっていることを知っていますか?
つまり、4kgの赤ちゃんであれば、600ml飲む必要があるんです。
1日に飲まなければいけない量を飲めていないのに、授乳間隔を伸ばして、授乳回数を減らすのはよくありません。
授乳間隔を伸ばすなら、授乳一回あたりに飲む量と1日の授乳回数を掛け算した結果が、1日に飲まなければいけない母乳の量を上回っていることを確認してからにしてください。
ショッピングモールなどの授乳室に、赤ちゃん用の体重計が置いているので、授乳前と授乳後に赤ちゃんの体重を計って、授乳1回につき、どれぐらい飲んでいるかをチェックするといいですよ。
授乳間隔についての体験談
私が授乳間隔を伸ばしたいと思うようになったきっかけは、赤ちゃんの体重の増え過ぎです。
出産して退院する時に、産院から「1ヶ月健診までに、出生時の体重から1kg増えていればいい」「つまり、1日30g以上増えていれば十分だ」と指導されていました。
でも、赤ちゃんの体重が1日にどれぐらい増えているかなんて、家で過ごしていると分かりませんよね。
赤ちゃんの体重を計りに出かけるにも、産後1ヶ月以内の外出は、母子共にできるだけ控えるように言われていたので、赤ちゃんが泣いて、オムツを交換しても泣き止まなければ、時間を気にせずに、授乳するようにしていました。
1日に10回以上授乳していたと思います。
産後2週間が経った頃、産院に赤ちゃんの体重を計りに行ったら、なんと1日50g以上増えていました。
産院から「順調に増えていますね」と言われたので「体重が増え過ぎるのは問題ないんですか?」と質問しました。
でも、返ってきたのは「成長曲線の範囲内なので大丈夫ですよ」だけ。
私の赤ちゃんは2600gで生まれたので、1日50g増えても、成長曲線の範囲内ですが「もっと大きく生まれていたら、どうなっていたんだろう」と不安になりました。
思い切って「体重の増加を1日30g以内にしたいんですけど」と言ってみましたが「授乳間隔を伸ばしたり、授乳を切り上げたりしなくてもいい」と言われ、自分の判断で、授乳間隔を伸ばすことにしました。
結果、1ヶ月健診までの2週間では、1日35gの増加でした。
1日30g以内の増加には収まりませんでしたが、授乳間隔を伸ばしても、赤ちゃんの体重が十分増えていたので、授乳間隔を伸ばして良かったなと思いました。
ただ、先述したように、1日に飲まなければいけない量を飲めていないのに、授乳間隔を伸ばすのはよくありません!
また、体重が順調に増えていないのに、授乳間隔を伸ばすのもよくありません。
授乳間隔を伸ばしたいと考えているお母さんは、まず、産院で相談してみるといいと思います。
まとめ
授乳間隔を伸ばす方法と伸ばす場合の注意点を紹介しました。
授乳間隔を伸ばすには、赤ちゃんの気を空腹から別のことに逸らす必要があります。
外出して、気分転換させたり、寝かせたりしましょう。
また、赤ちゃんが1日に飲まなければいけない量は決まっています。
1日に飲まなければいけない量を飲めていないのに、授乳間隔を伸ばして、授乳回数を減らすのはよくありません!
授乳間隔を伸ばすなら、1日に飲まなければいけない母乳の量を上回っていることを確認してからにしてくださいね。
離乳食が完了すれば、授乳は終わります。
授乳が終わると、寂しく感じるものです。
授乳間隔を伸ばすことにこだわらず、赤ちゃんとたっぷり触れ合える授乳期を楽しむことも大事ですよ。