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妊娠初期にはあまり気にならない、妊婦さんのお腹の膨らみ。
でも、中期に入り、妊娠週数が進むと「お腹が大きくなって、動きづらい」と感じる妊婦さんが少なくありません。
そのため、妊娠中は疲れやすく、産婦人科などで「こまめに休憩するように」と指導されます。

ところが、横になって休憩すると、逆にしんどくなる妊婦さんがいます。
特にしんどくなる体勢は仰向け。何故、妊娠後期、臨月に仰向けになると、妊婦さんは息苦しく感じるのでしょうか。

また、妊娠後期、臨月に仰向けになると、母体や赤ちゃんに影響はあるのでしょうか。

妊娠後期、臨月に仰向けで寝るデメリットとおすすめの寝方を紹介します。

 

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妊娠後期、臨月に仰向けで寝るデメリット

何故、妊娠後期、臨月に仰向けになると、妊婦さんは息苦しく感じるのでしょうか。

息苦しく感じるのには、大きくなった子宮横隔膜お腹周りの筋肉が関係しています。

私達は横隔膜、肋骨の間やお腹にある筋肉を動かして呼吸していますが、妊娠後期や臨月になると、子宮が横隔膜や呼吸するのに必要な筋肉を圧迫するんです。妊娠前の子宮の大きさは鶏の卵ぐらい。

ところが、妊娠週数が進むと、子宮は縦にも横にも伸び、臨月には妊娠前の100倍もの大きさに膨らみます。子宮が大きくなったぶん、お腹の皮膚が伸びて、お腹も大きくなりますが、もちろん、お腹が大きくなるのにも限界があります。

そのため、姿勢によっては、子宮は横隔膜にまで達します。立ったり、座ったりしていると、重力の関係で、子宮は骨盤周りにとどまりますが、仰向けになると、子宮が骨盤周りから肋骨、横隔膜に達しやすくなるんです。

横隔膜や呼吸するのに必要な筋肉が子宮に圧迫されると、呼吸しづらくなり、息苦しく感じてしまいます。

「仰向けになると息苦しく感じる」と聞いただけで「仰向けで寝たくない」と思う妊婦さんは多いと思いますが、他には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

妊娠後期、臨月に仰向けで寝るデメリットをみていきましょう。

1.眠りが浅くなる

先述したように、仰向けで寝ると息苦しくなります。
そのため、酸素が身体中に行き届かず、眠りが浅くなります。臨月は膀胱が子宮に圧迫されて、トイレが特に近くなるので、寝つけなかったり、夜中に目が覚めたりすると、布団から出てトイレに行くことになるかもしれません。

布団から一度出ると、身体が冷えて、二度寝できない方もいるのではないでしょうか。
眠りが浅くなると、疲れがとれにくくなってしまいます。

2.腰痛になる

仰向けに寝ると、私達の体重が頭や肩や腰などに分散されますが、体重の44%腰にかかるといわれています。
妊娠中は、胎児に届ける栄養をため込んだり、栄養を届けるための水分をため込んだりするため、体重が増加しやすいです。
もちろん、胎児の体重も加わります。妊娠前より大きな負担が腰にかかるため、仰向けに寝ると腰痛になりやすいです。

3.血流が悪くなる

子宮に圧迫されるのは、横隔膜や呼吸するのに必要な筋肉だけではありません。

先ほど、妊娠前の子宮の大きさは鶏の卵ぐらいだと紹介しました。
では、子宮の重さがどのぐらいかというと、妊娠前は50グラム程度。ところが、臨月の子宮の重さは1000グラム程度になります。

この重さには胎児の体重が含まれていません。

個人差はありますが、子宮と胎児の重さを合わせる3000グラムを超えます。

大きく、そして、重くなった子宮は臓器や血管も圧迫します。血管が圧迫されると、血流が悪くなり、足がむくんだり、静脈瘤になったり、仰臥位低血圧症候群になったりします。

 仰臥位低血圧症候群という言葉は聞き慣れない方が多いと思いますが、仰臥位低血圧症候群は妊婦さんにも、胎児にも深刻な状態。病名のとおり、仰臥位低血圧症候群になると、血圧が急激に低下しやすくなります。
血圧が急激に低下すると、立ちくらみや脳貧血を起こす可能性が高くなります。
血圧が低下し、身体全体をめぐる血液が減ると、妊婦さんは息苦しくなり、胎児には栄養が届かなくなってしまうかもしれません。

また、妊婦さんが立ちくらみを起こして倒れると、怪我をしたり、お腹をぶつけたりしてしまうかもしれません。
仰臥位低血圧症候群の主な症状は、
・息苦しい
・動悸がする
・冷汗が出る
・吐き気がする
     などです。
このような症状が現れたら、仰向けから横向きに寝転ぶなど、体勢をすぐに変えてくださいね。

妊娠中に仰向けになるのは、身体を休める時だけではありません。

妊娠後期や臨月に入ると、胎児心エコースクリーニングという検査を受ける妊婦さんが多いです。

胎児の心臓が正常に動いているかを検査するんですが、一般的に、このスクリーニングは仰向けになって行います。30分程度かかるので、検査中に気持ち悪くなる妊婦さんが少なくありません。

医師によっては、「気持ち悪くなったら仰ってくださいね」と声をかけてくれますが、声をかけてくれない場合もあります。
身体に異変を感じたら、医師にすぐに知らせましょう。

~私の体験談~
1回目の検査では「検査が始まったばかりなのに」と思い、なかなか言い出せませんでした。ようやく「横向きになってもいいですか」と言った時には、冷や汗がダラダラ出ていました。
「ずっと我慢していたんじゃないですか?横向きになってもできるので、正直に仰ってくださいね」と言われて「もっと早く言えば良かった」と後悔しました。

2回目の検査では、1回目の検査での反省を踏まえて「検査が始まったばかりで申し訳ないんですが」と前置きをしたうえで、息苦しくなったことを伝えました。医師も言われ慣れているようで、「はいはい、じゃあ、横を向いていいですよ」と言ってくれました。

結果、2回とも検査を始めて、5分もしないうちに息苦しくなってしまいました。

中には、「赤ちゃんのためにも、検査をしっかりしてもらいたい」という気持ちが強く、検査中に気持ち悪くなっても、医者に言い出せない妊婦さんもいらっしゃると思います。

でも、検査中に体調を崩すと、妊婦さんや胎児に悪影響を及ぼす他、検査自体を中止する可能性があります。
病院や医師によって異なりますが、横向きになど、仰向け以外の体勢でスクリーニングを続けてくれる場合があります。

まずは、医師に相談してみてくださいね。

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妊娠後期や臨月におすすめの寝方

妊娠中に仰向けで寝るデメリットを知って「横向きに寝よう」と思った妊婦さんもいらっしゃると思います。確かに、大きなお腹を床にくっつけるようにして、うつ伏せに寝ることはできませんよね。

では、横向きに寝る場合、右半身を下にするのか、左半身を下にするのかどちらがいいのでしょうか。

「どちらも同じじゃないの?」思った方も多くいらっしゃると思います。

でも、左半身を下にして寝るほうがリラックスしやすいといわれています。
具体的には、左半身を下にして、左足をまっすぐ伸ばし、右足を曲げて寝るのが、妊婦さんにとって楽な寝方です。この姿勢をシムズの体位といいます。

では、左半身ではなく、右半身を下にして寝るのは、妊婦さんにとって楽な姿勢ではないのでしょうか。

実は、右半身を下にして寝ると、胃腸に運ばれた食べ物が食道に逆流しやすくなってしまいます。食道に逆流すると、吐き気がすることはもちろん、消化不良を起こしやすくなります。

左半身を下にして寝ると、食べ物が逆流することなく、消化が速く進むため、リラックスできるんです。

とはいえ、右足を上にして寝ると、右足の太ももがお腹を圧迫してしまいます。
「お腹が圧迫されて苦しい」という妊婦さんは、左足と右足でクッションを挟めば、右足の太ももとお腹に隙間ができるので、お腹を圧迫せずに済みます。

左足と右足で挟むクッションでおすすめなのが
妊婦さんの抱き枕」です。

購入者の90%が20代、30代の女性という、まさに妊婦さんのための抱き枕。三日月の形をしているので、シムズの体位で寝る妊婦さんの身体にしっかりフィットします。

洗濯機で丸洗いできるので、お手入れも簡単です。また、こちらの抱き枕は授乳クッションとしても使用できます。
生後まもない赤ちゃんは身体が小さいです。横抱きをして授乳する場合、太ももにクッションを置いて、赤ちゃんを寝かせて、授乳することになります。

また、縦抱きをして授乳する場合、赤ちゃんの座高が低いため、赤ちゃんをクッションに座らせて授乳することになります。
つまり、産後は授乳クッションが必須。

こちらの抱き枕は産前産後の長い期間使うことができるので、抱き枕を持っていない妊婦さんは用意しておきましょう。
抱き枕自体は一つで十分ですが、赤ちゃんが汗をかいたり、吐き戻したりして、カバーが汚れやすいので、洗い替えのために、抱き枕カバーは2枚以上揃えておくと便利です。

妊婦さんの抱き枕の口コミ

思ってたより長く使える!!
妊娠後期に入り、寝付きが浅くなってきたため購入。
授乳枕にもなるので長く使えるかと思います。
抱き枕として2週間程使用しましたが、綿がへたれない、臭くない、寝る姿勢が安定して寝付きが良くなるなどの良いことづくめ。
心底買って良かったと思いました。
昼寝にも大活躍しています。
楽天市場より
程よい弾力で、必需品!
妊娠してからなんとなく寝付きが悪くなった為、全身を預けられる長い抱き枕が欲しくて購入しました。
今ではこれがないと落ち着かないくらい、寝る時の必需品になりました!
素材が気持ち良く、硬すぎず柔らかすぎず程よい弾力です。
座っている時に腰周りに巻き付けても腰が楽です。
出産後は授乳枕としても使うつもりです。
楽天市場より

~私の場合~
普段から運動嫌いの私は体力がなく、妊娠すると、ますます疲れやすくなりました。

そんな私にとって、寝ることが唯一の楽しみだったんですが、妊娠後期になると、仰向けに寝るのがしんどくなりました。仰向けに寝ると、動悸がして「寝たいけど、寝ると逆に疲れるからなぁ」と寝るのが嫌になっていました。

でも妊娠後期、臨月には、シムスの体位で寝るがいいと知り、抱き枕を購入して、早速試してみました。

すると、今までしんどかったのが嘘のように楽になり、寝ることが再び楽しみになりました。
産後は子どものちょっとした寝言で、目を覚ますようになったり、なかなか寝付けなかったりする日々が続きました。
でも、妊娠中だけでなく、産後もシムズの体位で寝ることで、精神的にも、身体的にもリラックスできました。

仰向けに寝ると苦しい妊婦さんは、是非試してみてください。

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まとめ

妊娠後期、臨月に仰向けで寝るデメリットとおすすめの寝方を紹介しました。

妊娠後期、臨月に仰向けで寝ると、大きく、重くなった子宮が横隔膜や呼吸するのに必要な筋肉、臓器や血管を圧迫します。

そのため、息苦しく感じたり、血流が悪くなって、足がむくんだり、静脈瘤になったり、仰臥位低血圧症候群になったりします。
仰向けで寝ると息苦しくなる妊婦さんには、左半身を下にして寝るシムズの体位がおすすめです。

授乳クッションとしても使える抱き枕を、左足と右足で挟んで寝ると、よりリラックスしやすくなりますよ。

妊娠中は体力が低下し、疲れがたまりやすいですが、疲れをためこむわけにはいきません。
一日の疲れはその日に解消できるように、寝方を工夫してくださいね。

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