身体を動かした後や食事中に欠かせないお茶。
スーパーや自動販売機などでペットボトルのお茶を買うと高いので、お茶のパックを買って、自宅でお茶を作る方も多くいらっしゃると思います。
しかし、ペットボトルには賞味期限が書かれていますが、自宅で水出ししたり、煮出したりして作るお茶には、当然ですが、賞味期限が書かれていませんよね。
自宅で作るお茶は、作ってからどのぐらい日持ちするのでしょうか。
水出し、煮出したお茶の消費期限とおすすめの保存方法、傷んでいるかどうかの見分け方を紹介します。
目次
水出ししたお茶の消費期限
常温の水や冷たい水でお茶を作る場合、水道水やミネラルウォーターでお茶を作る方が多いと思います。
水道水に比べて、ミネラルウォーターは癖がなく、水道水よりもミネラルウォーターで水出しするほうがお茶を美味しく作ることができます。
しかし、塩素を含んでいる水道水には殺菌作用があるため、水道水で水出しするほうが衛生的です。
しかし、水道水で水出ししたお茶であっても、ミネラルウォーターで水出ししたお茶であっても、冷蔵庫で保存して3日以内に飲みきりましょう。
煮出したお茶の消費期限
熱湯で煮出したお茶はいい香りがしますよね。
しかし、やかんやポットなどで水道水を沸騰させることによって、水から塩素が抜けます。
また、雑菌が繁殖しやすい温度は40度前後なので、煮出したお茶をゆっくり冷ますと傷みやすくなります。
そのため、水出ししたお茶より煮出したお茶のほうが消費期限が短くなります。
冷蔵庫で保存して2日以内に飲みきりましょう。
おすすめの保存方法
水出ししたお茶、煮出したお茶の消費期限を少しでも延ばすためにはどのような工夫をしたらいいのでしょうか。
おすすめの保存方法をみていきましょう。
ガラス製のボトルに入れて保存する
100円均一ショップなどで売られているボトルはプラスチック製のものが多いですが、プラスチック製のボトルは傷がつきやすいです。
スポンジで優しく擦り洗いすると汚れが落ちない一方、強く擦り洗いすると、ボトルが傷ついて、傷(溝)に汚れが残り、雑菌が繁殖しやすくなります。
プラスチック製のボトルに比べて、購入費用が高く、また、重くなりますが、擦り洗いしても傷がつきにくいガラス製のボトルに入れて保存すれば、雑菌が繁殖しにくいです。
ガラス製のボトルであれば、沸騰したお湯を入れて消毒することもできます。
また、飲み終えたペットボトル飲料を再利用して、お茶を入れて持ち歩く方もいらっしゃるかもしれませんが、注ぎ口に口を直接つけて飲んでいたペットボトルの中には雑菌がたくさん入っています。
注ぎ口から水道水をペットボトルに注いで、上下に振って流すだけでは、雑菌を十分に洗い流せていません。
キャップの隙間にも雑菌がたまっている可能性があります。
ペットボトルにお茶を入れて保存するのはやめましょう。
洗いやすいボトルに入れて保存する
狭い注ぎ口からしか容器の中を洗えないボトルでは、ボトルブラシを使って洗っても、ボトルの角などに汚れが残ってしまいます。
ボトルの底から蓋までが筒のような形で、蓋が取り外せるボトルなら、ボトルの角も洗えます。
抽出が終わったら、茶葉をすぐに取り出す
お茶パックのパッケージに、水出し、煮出しに必要な時間が記載されています。
「お茶パックをボトルに入れる時間が長ければ長いほど、味や香りが濃くなって美味しくなる。」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、お茶パックをボトルに入れっぱなしにすると、苦くなったり、香りが悪くなったりするだけでなく、茶葉を栄養にして、雑菌が繁殖してしまいます。
パッケージの説明どおりに水出し、煮出しして、抽出が終わったら、ボトルから茶葉を取り出すようにしましょう。
ボトル内に雑菌が入らないように、茶葉を取り出す時には、素手ではなく、清潔な箸で茶葉をつまんで取り出してくださいね。
カテキンを含むお茶を選ぶ
麦茶や烏龍茶、緑茶など、お茶パックにもいろいろな種類がありますが、カテキンを含むお茶は傷みにくいです。
風邪やインフルエンザの予防には、カテキンを含むお茶をこまめに飲むことが大事だと聞いたことはありませんか?
というのも、カテキンには殺菌作用があり、口の中のウイルスを退治してくれるからです。
お茶の消費期限を少しでも延ばしたいなら、カテキンが含まれている烏龍茶や緑茶などを選びましょう。
短時間で冷やす
先述したように、雑菌が繁殖しやすい温度は40度前後です。
40度前後である時間が長いほど、雑菌が繁殖しやすくなるので、煮出したお茶を短時間で冷やしましょう。
お茶パックを入れたボトルに熱湯を注いで煮出す場合には、水と保冷剤を入れた洗面器やボウルなどに、煮出したお茶が入っているボトルを入れると、お茶が短時間で冷えます。
お茶の味が薄くなりますが、お茶が冷えるまで氷をたくさん入れるのも手軽でおすすめです。
味が薄くなることを見越して、濃いめに抽出するといいですよ。
冷蔵庫の奥で保存する
冷蔵庫の右側に、ボトルを縦に置いて保存している方が多いと思いますが、冷蔵庫を開ける度に、外の気温の影響を受けるため、飲み物が傷みやすくなります。気温差の影響を受けない、冷蔵庫の奥で保存しましょう。
私のおすすめのボトルは
「HARIO フィルターインボトル」です。
冷蔵庫の奥で保存するためには、ボトルを横置きできなければいけませんよね。
こちらのボトルは横置きしてもこぼれず、また、デザインがおしゃれなので、節約を無理なく楽しめるのではないでしょうか。
フィルターインボトルの口コミ
洗う時手がすっぽり入って洗いやすい。ふたの密閉性がすごい。
冷蔵庫のポケットにすっぽり入るし横にしても大丈夫。完璧です。
傷んでいるかどうかの見分け方
傷んだ牛乳は酸っぱい味がしますよね。
お茶が傷んでいるかどうかは、どのように見分けたらいいのでしょうか。
傷んでいるかどうかは、味、におい、色で見分けることができます。
- 酸っぱい味
- においがする
- カビが浮いている
- コップに注いだ時にとろみがある
などの場合には、お茶が傷んでいると判断するといいでしょう。
勿体ないですが、傷んでいるお茶は思い切って捨ててくださいね。
まとめ
水出し、煮出したお茶の消費期限とおすすめの保存方法、傷んでいるかどうかの見分け方を紹介しました。
水出ししたお茶は冷蔵庫で保存して3日以内に、煮出したお茶は2日以内に飲みきりましょう。
ガラス製の筒型のボトルに入れて、冷蔵庫の奥で保存すれば傷みにくくなりますが、酸っぱい味、においがする、カビが浮いている、とろみがあるなど、お茶が明らかに傷んでいる場合は捨ててください。
手間はかかりますが、お茶を飲む度にお茶を作れば、傷まず、また、美味しく飲むことができます。
消費期限内に飲み切れないことが多い方は、作る量を調整したり、保存方法を工夫したりしてみてくださいね。