赤ちゃんが生まれて初めて履く靴をファーストシューズといいます。
ずっと抱っこしたり、ベビーカーに乗ったりしてお出かけしてきた赤ちゃんがファーストシューズを履く日が来ると思うと、「どんな靴を買ってあげようかな」と待ち遠しくなりますね。
しかし、ファーストシューズはいつ買えばいいのでしょうか?どのように選べばいいのでしょうか?
赤ちゃんの靴を初めて買う時期と買い換える時期、そして靴を選ぶ7つのポイントを紹介します。
目次
赤ちゃんの靴を買う時期
突然ですが、靴は何のために履くのでしょうか?
足を汚さないため、足を傷つけないためと答える方が多いと思います。
もちろん、その2つの目的もありますが、赤ちゃんが靴を履く目的には、成長途中の赤ちゃんの足を守る歩く力をサポートするという目的もあります。
赤ちゃんの骨はやわらかいので、靴を履いて地面から足に伝わる衝撃を和らげる必要があります。
そのため、赤ちゃんがつかまり立ちをした、支えがなくても立てるようになったからといって、慌てて靴を買う必要はありません。
赤ちゃんが10歩程度歩けるようになり外で散歩したいようなしぐさを見せたら、靴を買うことを検討しましょう。
赤ちゃんの靴を買い換える時期
私達大人は足のサイズが変わることはめったにありませんが、子どもは身体の成長にともなって足のサイズが大きくなります。
具体的には、
生後5ヶ月から2歳頃までは一年で20mm
2歳から3歳では、一年で15mm
も大きくなるといわれています。
「今、子どもの足のサイズが12cmだから、一年先まで履けるように14cmの靴を買おう」という靴の買い方ではいけません。
靴を買ったら3ヶ月後に子供の靴の専門店に行き、足のサイズを測ってもらって靴を買い替えるかどうか考えましょう。
足のサイズと一言でいっても、足の縦の長さ・横の長さ・足の甲の高さがあります。
足の縦の長さや横の長さは変わっていないけれども、よく動くようになって足の甲が薄くなったということもあります。
子どもの靴の専門店であれば、写真撮影をして足の縦の長さ・横の長さ・足の甲の高さを測ってくれます。
測定した結果、3ヶ月前に買った靴を履き続けても問題がなければ、買う必要はもちろんありません。
足のサイズを測った結果、新しい靴を買ったこともあれば、足のサイズが3ヶ月前と全く変わっていなくて靴を買う必要がなかったこともあります。
また、今履いている靴のサイズがぴったりなので今買わなくてもいいけれども、買わない場合は1ヶ月後にまた測りに来るようにアドバイスされたこともあります。
その時は翌月に私が出産を控えていたので、 1ヶ月後に測りにお店に行くことは難しいと判断し、ついでに靴を買いました。
子どもの靴の専門店のスタッフは、子どもの足をたくさん見ています。
測ってもらうのは無料なので、定期的にお店に足を運び分からないことはどんどん相談して靴を買うといいですよ。
赤ちゃんの靴を選ぶ7つのポイント
靴売り場に行くと、いろいろなデザインの靴がたくさん並んでいます。
アンパンマンや男の子が大好きな戦隊もの、女の子が大好きなプリキュアなどのキャラクターがプリントされた靴もあれば、歩く度に音が鳴る靴や光る靴などもあります。
子どもの好みだけでなく、「子どもにかっこいい靴を履かせたい」「可愛い靴を買ってあげたい」など、お母さんの希望もあると思いますが、一番重要なのはデザインではなく、赤ちゃんの足に合う靴を選ぶことです。
赤ちゃんの靴を選ぶポイントをみていきましょう。
1.足の大きさに合った靴を選ぶ
赤ちゃんの足はすぐに大きくなってしまうので、何度も買い直したくないと大きい靴を選びがちです。
しかし、大きい靴を選ぶと靴と足の間にスペースができてしまい、上手に歩いたり走ったりすることができません。
だからといって、ピッタリのサイズものを選ぶと、赤ちゃんの足が大きくなった時に爪が割れやすくなったり、指の成長を妨げたりする可能性があります。
上手く歩いたり、走ったりできずに転んだり、足の爪が割れたりして痛い想いをすると、靴を履いて出かけることが怖くなってしまうかもしれません。
赤ちゃんは歩く時に足の指に力を入れるため、指の脂肪が体重で押されて指が5mm程度伸びます。
靴のかかとに足を合わせた時に、つま先に指一本の余裕があるぐらいの靴を選びましょう。
2.つま先が少し上がっている靴を選ぶ
子どもの頃に、「足をもっと上げて歩きなさい」と言われた記憶はありませんか?
歩き始めは足を高く上げて歩かず、地面に足を引きずるように歩きます。
つま先が地面に引っかかって転びやすいので、つま先に反り返しがある靴を選びましょう。
3.親指の付け根が自由に曲がる靴を選ぶ
私達大人は当たり前のように歩いていますが、歩く時にどのような力が必要か考えたことはありますか?
足を持ち上げる力ばかりが注目されがちですが、地面を足で蹴り上げる力も必要です。
地面を蹴り上げるには、親指が曲げなければいけません。
親指の付け根が自由に曲がる靴を選びましょう。
4.かかとをしっかり包み込んでくれる靴を選ぶ
歩き始めたばかりの赤ちゃんは、歩く時に必要な力の加減が分からないので地面をドスドスと踏むように歩きます。
加減が分かるようになるまで、歩く度に足の骨に負担がかかります。
足の骨は他の骨に比べてやわらかいので、かかとと足首を守れるように、かかとを包み込む靴を選びましょう。
5.マジックベルトで着脱しやすい靴を選ぶ
赤ちゃんの靴は主に、マジックベルトタイプと紐タイプの2つがあります。
紐タイプの靴のほうがオシャレに見えるかもしれませんが、赤ちゃんが歩きやすいのはマジックベルトタイプの靴です。
というのも、 マジックベルトは紐に比べて、足の甲に沿いやすく、足と靴がフィットするからです。
また、その日に履く靴下の分厚さによって足と靴のフィット感が変わります。
紐であれば、毎日ほどいて結び直さなければいけませんが、マジックベルトであれば剥がすだけなので、簡単に調整できます。
6.靴底に滑り止めがついている靴を選ぶ
私達大人でも靴に滑り止めがないと滑りやすいですよね。
歩き慣れていない赤ちゃんは、滑り止めがあっても滑って転ぶことがあります。
特に、ショッピングモールやデパートなどの床やスーパーの鮮魚売場、公園の土の上などは滑りやすいです。
前に転ぶと、あごを打って口の中を怪我したり、後ろに転ぶと頭を打ったりしてしまいます。
必ず滑り止めがついている靴を選びましょう。
7.通気性が良い靴を選ぶ
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なうえに、新陳代謝が活発なので汗をかきやすいです。
赤ちゃんの足は、大人の足に比べてはるかに小さいですが、汗腺の数は大人と同じだといわれています。
靴の中が蒸れやすいので、通気性が良い靴を選びましょう。
その他、汚れが目立ちにくい色の靴を選ぶのもおすすめです。
晴れた日はもちろん、雨の日でも、雨上がりの日でも、子どもは公園で遊ぶのが大好き。
また、水たまりにわざと足を踏み入れてピチャピチャと遊ぶ子どももいます。
靴が汚れるからという理由で、子どもの行動範囲を制限するのはもったいないですよね。
靴が汚れたらその度に洗ってもかまいませんが、反対に洗い染みが目立ってしまうことがあります。
土汚れはもちろん、道路ですったような黒い汚れも目立ち、購入して2ヶ月半頃に靴を洗いましたが、洗い染みがついてしまいました。
ちょうど靴を買い替えるタイミングだったので、洗い染みがついた靴は思い切って捨てましたが、購入したばかりの靴に洗い染みがついていたら捨てられなかったと思います。
黒や紺、濃いグレーなど、汚れが目立ちにくい色の靴であれば、汚れも洗い染みも目立ちませんよ。
まとめ
赤ちゃんの靴を買う、買い換える時期、選ぶ7つのポイントを紹介しました。
赤ちゃんが一人で立てるようになっても、慌てて靴を買う必要はありません。
赤ちゃんが10歩程度歩けるようになり、外で散歩したいようなしぐさを見せたら靴を買いに行きましょう。
また、靴を買った後は、3ヶ月ごとに足のサイズを測ってもらって、靴を買い替えるかどうか検討しましょう。
・つま先が少し上がっている靴を選ぶ
・親指の付け根が自由に曲がる靴を選ぶ
・かかとをしっかり包み込んでくれる靴を選ぶ
・マジックベルトで着脱しやすい靴を選ぶ
・靴底に滑り止めがついている靴を選ぶ
・通気性が良い靴を選ぶ
ことです。
分からないことは、お店のスタッフにどんどん相談しましょう。
赤ちゃんの足にフィットした靴を選べるかどうかで、歩くのが好きな子どもに育つかどうかが決まります。
デザインにまどわされずに、靴を選んであげてくださいね。