服の中で、子どもが自分で着づらいものは何だと思いますか?
実は、靴下なんです。
子どもが自分でシャツやズボン、スカートを着られるように練習するご家庭は多いです。
でも、靴下は他の服に比べて小さく、履けるようになる練習をし忘れるご家庭が多いんですね。
では、子どもが自分で靴下を履けるようになるためには、具体的にどんな練習をすればいいのでしょうか。
子どもが、自分で靴下を履けるようになる年齢とステップ、ポイントを紹介します。
目次
子どもが自分で靴下を履けるようになる年齢
いくつぐらいから、子どもは自分で靴下を履けるようになるのでしょうか?
個人差はありますが、1歳半~2歳半までに、自分で靴下を履けるようになる子どもが多いです。
1歳半~2歳半というと、1年間も開きがありますよね。
子どもの成長に個人差があるとはいえ、なぜ、こんなに大きな差が開くのでしょう?
大きな差が開く理由は3つあります。
- 靴下を履く練習の時間に差がある
- 子どもの力の有無
- 子どもの腕や指の長さ
1つずつ詳しく案内します。
靴下を履く練習の時間に差がある
1つ目の理由は、靴下を履く練習の時間に差があるから。
足が蒸れやすい梅雨や夏場は、自宅で靴下を履かずに過ごす子どもが多いですよね。
出かける直前になって、靴下を履かせるお母さんも多いと思います。
でも、出かける直前はバタバタしがち。
早く出かけようと急いでいるので、子どもが自分で靴下を履く姿を温かく見守れないことも。
「時間のある時に、靴下を履く練習をさせよう」と思って、お母さんが子どもに靴下を履かせていると、子どもは練習する機会を失ってしまいます。
練習する機会がなければ、子どもが靴下を履けるようになるのが遅くなります。
子どもの力の有無
2つ目の理由は、子どもの力の有無です。
靴下を履くためには、靴下の履き口を両手で開いたり、上に引っ張ったりできなければいけません。
子どもの力が弱ければ、靴下の履き口を上手に開けず、つま先を靴下に入れられません。
また、上に引っ張れなければ、足全体を靴下に入れられません。
子どもの力は年齢によっても違いますが、普段手指を使う遊び、運動をしているかどうかによっても異なります。
子どもの腕や指の長さ
3つ目の理由は、子どもの腕や指の長さ。
靴下を履く時の体勢を思い浮かべてみてください。
膝を立てて、その膝を挟むようにして、両手をつま先まで伸ばして、靴下を履きますよね。
両手がつま先まで届かなければ、子どもが自分で靴下を履くことはできません。
そのため、身体がある程度大きくなっている必要があるんですね。
この3つの理由から、自分で靴下を履けるようになる年齢に1年間も開きがあります。
1歳半になって、自分で靴下を履けるようになる子どももいれば、2歳半になって、自分で靴下を履けるようになる子どももいます。
焦る必要のないお母さんは「2歳半までに、自分で靴下を履けるようになっていればいい」とゆったり構えましょう。
子どもが自分で靴下を履けるようになる5つのステップ
3年保育の幼稚園に通わせるのであれば、子どもが3歳を過ぎてから幼稚園に通うことになるため、幼稚園に通い始める前には、自分で靴下を履けるようになっているはずです。
でも、子どもを保育園に通わせるなら、靴下を履く練習を早めに始めましょう。
子どもが自分で靴下を履けないなら、もちろん、保育士が手伝ってくれます。
でも、保育士がお世話する子どもの数は少なくありません。
子どもの成長のためにも、保育士の負担を減らすためにも、保育園に通わせることが決まったら、練習に取り組むといいですね。
子どもが自分で靴下を履けるようになるには、5つのステップがあります。
- 子どもが履きやすい靴下を用意する
- 前後左右を正しく覚える
- 靴下の履き口を、両手で広げる
- つま先からかかとまで入れる
- しわがなくなるまで引き上げる
1つずつ、確認しましょう。
①子どもが履きやすい靴下を用意する
子どもが着替えている姿をよく見ていると、服によって、着替える時間に差がありませんか?
例えば、長ズボンより、半ズボンのほうが履きやすく、長袖のシャツより、半袖のシャツのほうが着やすいです。
長ズボンは足が、長袖のシャツは腕が引っ掛かって、着替えるのに時間がかかるんですね。
靴下も同じで、長い靴下は、足が引っ掛かるため、履くのに時間がかかります。
靴下を履くのに時間がかかると、子どもが途中で疲れたり、集中力が切れたりしてしまいます。
長い靴下ではなく、短い靴下を用意してあげましょう。
②前後左右を正しく覚える
靴下には前と後ろがあります。
シャツやパンツにも、前と後ろがありますが、シャツやパンツは前と後ろを間違えても、違和感はあるものの着られます。
でも、靴下は前と後ろを間違えると履けません。
前と後ろを間違えていることに気付かずに、つま先を靴下の履き口に入れると「せっかく、つま先を履き口に入れられたのに!」と、子どもがイラだってしまいます。
靴下を履く前に、靴下の前と後ろを確認することを覚えさせましょう。
また、靴下によっては、左と右があります。
無地の靴下は左右共通であることがほとんどですが、キャラクターの靴下や五本指靴下には、左右があります。
左と右を反対に履くと、大人は違和感をもちます。
でも、ほとんどの子どもは反対に履いていることに気付けません。
というのも、違和感をもったとしても、靴下を履き慣れていないと「こういうもの」と納得してしまうからです。
左と右を反対に履き続けていると、足の指の成長を妨げるおそれがあります。
靴下を履く前に、靴下の左と右を確認することを覚えさせましょう。
③靴下の履き口を、両手で広げる
短い靴下を用意し、靴下の前後左右を正しく覚えたら、足を靴下に入れる練習に取り組みます。
足を靴下に入れるためには、履き口のゴムを広げなければいけません。
履き口を両手の親指と人差し指でつまんで、左右に広げさせましょう。
この時、左右に広げ過ぎると、履き口のゴムが伸び切ってしまいます。
つま先が入る程度、左右に広げることを教えましょう。
子どもには力の加減が難しいので、靴下を使って練習し続けていると、履き口のゴムがすぐに緩んでしまうかもしれません。
ゴムの緩みが気になるお母さんは、子どもに輪ゴムを渡して練習させましょう。
輪ゴムを使って左右に広げる練習をすれば、履き口のゴムを休ませられるので、靴下が長持ちしますよ。
④つま先からかかとまで入れる
つま先が入る程度、左右に広げられるようになったら、履き口からつま先を入れます。
この時、子どもがしてしまいがちなのが、つま先を入れたらすぐに、履き口から手を離すこと。
履き口につま先を入れても、かかとが隠れるまで、履き口を引っ張らなければいけません。
かかとを靴下に入れる前に、履き口から手を離すと、足と靴下の間に指を入れて、履き口を持たなければいけず、時間が余分にかかってしまいます。
つま先だけでなく、かかとが入るまで、履き口から手を離さないように教えましょう。
⑤しわがなくなるまで引き上げる
靴下にかかとを入れられたら、靴下にしわがなくなるまで、履き口を持って引き上げます。
引き上げる勢いが強いと、靴下で親指を痛めたり、靴下に穴が空いたりするおそれがあります。
靴下にしわがなくなるまで、履き口を引き上げるように教えて、靴下を上手に履けたら、しっかり褒めてあげましょう。
左右が覚えられる靴下デビューにおすすめの靴下
靴下デビューの参考にしてくださいね。
クマさんと一緒に左右を覚えちゃおう♪日本製・国産靴下
クマの耳が靴下からぴょこんと飛び出ているので、ぬいぐるみで遊ぶような感覚で、靴下を履く練習に取り組めます。
クマさんと一緒に左右を覚えちゃおう♪日本製・国産靴下の口コミ
いまでも使っていますが、靴下のおかげか、右左を難なく覚えてくれました。
購入して良かった。
好きなイラストの靴下が見つからない、キャラクターものは履かせたくないというお母さんは、靴下の左と右を識別しやすいように、靴下にワッペンを付けるのもいいですね。
キッズソックスアンパンマン3足セット
子どもが楽しく履ける人気のアンパンマンの靴下です。
手にはめてパペット遊びもできちゃう、面白ソックスです。
- アンパンマン
- しょくぱんまん
- チーズ
3種のセットです。
つま先とかかとの補強もしてあるので、ママにもうれしいソックスです。
キッズソックスアンパンマン3足セットの口コミ
手に入れて、パペットにして遊びながら履いています。
子どもが自分で靴下を履けるようになる3つポイント
子どもが自分で靴下を履けるようになるステップを紹介しましたが、子どもに自分で靴下を履こうとする意欲がなければ、練習が進まないので、靴下を履けるようになりませんよね。
子どもが自分で靴下を履けるようになるためには、3つのポイントがあります。
- お母さんが靴下を履くところを見せる
- 靴下が登場する絵本を読む
- 子どもの後ろから、靴下を履かせる
1つずつ案内します。
①お母さんが靴下を履くところを見せる
子どもが靴下を見たことがないなら、子どもは靴下がどういうものかを分かりませんよね。
普段から、お母さんやお父さんが靴下を履く姿を、子どもに見せて、靴下は足を入れるものであることを意識させましょう。
子どもは、お母さんやお父さんの真似をするのが大好きです。
お母さんが靴下を履いていれば、子どもも自然と靴下を履きたくなります。
サンダルを履く夏は素足で過ごすお母さんも多いと思いますが、家では靴下を履くなど、子どもの視界に靴下が入るような生活を送りましょう。
②靴下が登場する絵本を読む
靴下の履き方を教えてくれる絵本はなかなかありませんが、靴下が登場する絵本はたくさんあります。
靴下が出てくる絵本を読み聞かせすることで、子どもの興味が出てきます。
知らないものを、習慣化するのは難しいですが、身近な絵本に出てきたものなら、子どもにスッと入っていきますよ。
③子どもの後ろから、靴下を履かせる
子どもに靴下を履かせる時、どのように履かせていますか?
お母さんが子どもの正面に座って、子どもの足を靴下に通していませんか?
子どもの正面から靴下を履かせると、子どもはお母さんの顔を見て、手元を見ていないことも。
お母さんの膝に子どもを座らせて、子どもの後ろから靴下を履かせましょう。
テレビやおもちゃなど、気の散るものがなければ、子どもの視線はお母さんの手元に向きます。
靴下を履く手順を見て覚えられるので、練習がスムーズに進みますよ。
私の体験談~子供が靴下を履けるようになるまで
~私の体験談~
私には、現在4歳になる息子と2歳になる娘がいますが、息子が自分で靴下を履けるようになったのは2歳半頃です。
「自分で靴下を履けるようになる練習をさせなきゃ!」と思ったことがなく、娘に靴下を履かせる時に、ついでに息子に靴下を履かせていました。
私が息子に靴下を履かせるほうが早く、また、出かける前は急いでいることが多いので、何も考えずに履かせていたんですね。
幼稚園入園が近付くと、自分でシャツやズボンを着替えられるようになっているかどうかを、お父さんと一緒に確認しました。
その時、靴下を履けるようになる練習をしていなかったことに、初めて気付いたんです。
息子に靴下を渡して、まずは自分で履いてみるように言いましたが、練習をしてこなかった息子は履けませんでした。
靴下は足を入れるものだと分かっていたので、靴下を足元に持って行きましたが、履き口を広げませんでした。
練習させてこなかった私に問題があるんですが「そこからか…」とため息をついてしまいました。
でも、紹介したステップで練習に取り組んだところ、1週間もしないうちにコツをつかんで、自分で靴下を履けるようになりました。
2歳半だったため、私の話を理解できたこと、手指の力があったことなど、靴下を履けるようになる条件が整っていたんだと思います。
子どもに自分で靴下を履く意欲があっても、なくても、子どもの身体が成長していなければ、なかなか履けるようになりません。
練習しても、なかなか履けるようにならないなら、期間を置いて、再チャレンジすると、すんなり履けるようになるかもしれませんね。
靴下が出てくるおすすめの絵本
「くつしたくん」は赤色と黄色の靴下が挨拶しあったり、公園に遊びに行ったりと、靴下が主人公の絵本です。
子どもが靴下に興味をもつ、きっかけになります。
くつしたくんの口コミ
このシリーズは文章が簡単で、リズミカルなので、子供も覚えていて、言葉に合わせてページをめくります。
大人にも簡単なので、覚えれば、外出先で、ぐずった時お話してあげられたりして、役立ちますよ!
絵もとてもかわいく、このシリーズをすべて買いたくなりました。
まとめ
子どもが自分で靴下を履けるようになる年齢とステップ、ポイントを紹介しました。
靴下を履く練習の時間、子どもの力の有無、両手がつま先まで届くかどうかなどにもよりますが、1歳半から2歳半までに、自分で靴下を履けるようになる子どもが多いです。
保育園に通わせる必要がなければ「1歳半までに靴下を履けるように練習しなきゃ!」など考えずに、ゆったり構えてもいいかなと思います。
・前後左右を正しく覚える
・靴下の履き口を、両手で広げる
・つま先からかかとまで入れる
・しわがなくなるまで引き上げる
といった5つのステップが大事です。
ステップを一つずつクリアすれば、子どもは靴下を履けるようになります。
その他、お母さんが靴下を履くところを見せるなど、子どもが靴下に興味をもつ生活を送ることも大事です。
お母さんが靴下を履く機会が少ないなら、靴下が登場する絵本を読むなどして、靴下は足を入れるものだと認識させましょう。
他の服に比べて、靴下は自分で履きづらいです。
焦らず、子どもと一緒にゆっくり練習してくださいね。