子どもが大好きなハンバーグ。ニンジンやピーマンなど、彩り豊かな野菜を添えるお母さんも多くいらっしゃると思います。
でも、ハンバーグだけを食べて、野菜を残されたという経験はありませんか?
アニメや漫画でもよく見かけるこの光景。
子どもが好き嫌いする原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
好き嫌いを克服する方法はあるのでしょうか?
子どもが好き嫌いする原因、克服する方法、してはいけない対応を紹介します。
目次
子どもが好き嫌いする原因
生後5ヶ月頃から始める離乳食。
離乳食を始めた頃は、すりおろしたニンジンを食べていたのに、年齢が大きくなるにつれて、ニンジンを食べなくなったという子どもが少なくありません。
昔は好き嫌いなく食べていたのに、何故、好き嫌いして、食べなくなるのでしょうか?
子どもが好き嫌いする原因をみていきましょう。
大きさが気に入らないから
子どもが食べないからといって、好き嫌いしているとは限りません。
例えば、食べ物の大きさ。
子どもの口は小さく、口に入れられる食べ物の大きさには、気を付けなければいけません。
口に入れる前はもちろん、口に入れた後、噛まずに吐き出すようであれば、食べ物の大きさが子どもの口に合っていないのかもしれません。
食べ物の大きさが適しているかどうかを確認しましょう。
でも、お肉を食べずに、野菜を先に食べる日がありました。
お肉を食べない理由をたずねたところ「ちょっと大きい」と言われてしまいました。
「これぐらいなら食べられるかな」と、軽く考えて用意しましたが、子どもには大きかったようです。
お肉のサイズを調整したところ、いつもどおり、お肉から先に食べました。
食感が気に入らないから
食べ物を口に入れたものの、嫌な顔をしたり、吐き出したりするのであれば、食感が気に入らないのかもしれません。
子どもは大人より歯が小さく、顎も発達していないため、噛む力が弱いです。
噛む力がないのに、固いものを食べさせようとすると、喉に詰まらせてしまいます。
一度喉に詰まらせたことのある子どもは、その経験がトラウマになるおそれがあります。
トラウマになると、程よい固さのものを食べられず、顎の発達が進まなくなります。
食べ物の大きさを見直した後は、硬さも見直してみましょう。
味に敏感だから
年齢が小さい赤ちゃんは、免疫力が弱いため、食べられるものが限られています。
味を比較できるだけの食べ物を知らないので、甘いか、苦いかなど、判断することができないんです。
そのため、離乳食を開始してすぐの赤ちゃんには、好き嫌いがありません。
でも、離乳食が完了して、いろいろなものを食べられるようになると、味を比較できるようになります。
塩をほんのちょっと加えただけで、しょっぱいと感じたり、熟れていない果物を酸っぱいと感じたりするんです。
大人にとっては同じ味であっても、子どもにとっては別の味に感じられるんですね。
では、なぜ大人に比べて、子どもは味に敏感なのでしょうか?
私達は舌の上にあるぶつぶつ、味蕾(みらい)で味を感じ取っています。
味蕾の数が多ければ多いほど、味に敏感になることができます。
でも、子どもの頃にあった10000個の味蕾の数は、20歳になる頃には半分になり、どんどん減ってしまいます。
再生できないので、味蕾は減る一方。
味蕾の少ない大人が感じ取っていない味を、味蕾の多い子どもは感じ取ることができるんです。
子どもがニンジンやピーマンなどを食べられるように、調理方法を工夫しているお母さんも多くいらっしゃると思います。
細かく刻んで、ハンバーグに忍び込ませたり、ニンジンケーキをつくったりしていると思います。
そして、味見をしてニンジンやピーマンの味が消えているかどうかも確認しているのではないでしょうか。
それでも、子どもがニンジンやピーマンが入っていることに気付くのは、子どもの味覚が正常である証拠。
お母さんの工夫が足りないわけではないので、落ち込まないでくださいね。
子どもの好き嫌いを克服する方法
子どもが好き嫌いするのは、子どもの味覚が正常である証拠。
とはいえ、栄養面を考えると、子どもに好き嫌いなく食べてほしいですよね。
好き嫌いを克服する方法をみていきましょう。
味がはっきりしたものに混ぜる
大人でも、野菜が苦手な方はいますよね。
でも、ドレッシングや塩コショウをかければ食べられる方が多いと思います。
子どもも同じで、味付けを変えれば、嫌いなものを食べられるようになるかもしれません。
でも、身体の小さな子どもは、塩や砂糖の摂取量に気を付けなければいけません。
子どもの健康を損ねないためにも、また、正常な味覚を維持するためにも、普段食べている料理にこっそり混ぜるのが一番です。
例えば、子どもが野菜嫌いなら、カレーライスや味噌汁などに混ぜるのがおすすめ。
味がはっきりしている料理に野菜などを混ぜれば、気付かずに食べられる子どももいます。
私のおすすめのカレーは
「永谷園 アンパンマンミニパックカレー」です。
カレーの他に、野菜あんかけやハヤシライスなどのバリエーションがあります。
永谷園 アンパンマンミニパックカレーの口コミ
2パックに分かれていてとても便利。
家に常備しています。
私がこのカレーを選ぶ理由は3つあります。
1つ目は、スーパーや100円均一など、どこでも手に入りやすいから。
このカレーの他にも、ポケットモンスターやドラえもんなど、パッケージにキャラクターが描かれているカレーはたくさんあります。
でも、小さな子どもが大好きなアンパンマンカレーは、他のキャラクターが描かれているカレーより置いている確率が高いです。
2つ目は、おまけにシールが付いているから。
子どもが頑張った時に、ご褒美をあげるお母さんも多くいらっしゃると思います。
嫌いな野菜をたくさん食べたら、ご褒美としてシールをあげるのも、子どもが好き嫌いを克服できる一つの方法かもしれません。
3つ目は、調理しやすいから。
このカレーは、パウチを開けて、ご飯にかけるだけで食べられる便利なレトルト食品。
でも、実は、私はこのカレーだけを食べさせたことはありません。
細かく刻んだ野菜を追加して、野菜たっぷりカレーにアレンジしています。
一番手軽なのは、冷凍食品のミックスベジタブルをだし醤油で軽く煮込み、味付けをして加えること。
野菜たっぷりカレーであれば、副菜を用意しなくても、このカレー一品で栄養をしっかり摂取できます。
料理や洗い物の手間も省けるので、忙しいお母さんは是非試してみてください。
美味しそうに食べる姿を見せる
子どもは大好きなお母さんやお父さんの真似をしたがります。
お母さん達が子どもと同じものを美味しそうに食べる姿を見せることで、真似をして食べたり、興味をもったりします。
子どもの食事を別々につくらず、お母さん達の食事から取り分ければ、子どもが興味をもって食べやすくなるうえに、お母さんの料理の手間も省けて一石二鳥です。
子どもが食べ物を口に含んだら、「美味しいね!」と声をかけましょう。
私、夫、現在4歳の上の子の3人で、同時にモグモグ食べている姿を見せると、下の子が食べるようになりました。
美味しそうに食べる人数が多ければ多いほど、子どもは真似をします。
おじいちゃんやおばあちゃんに協力してもらうのもいいですね。
お腹を空かせておく
離乳食を開始すると同時に果汁デビューさせたのが悪かったのか、お茶を全く飲まなくなってしまいました。
私が「お茶、美味しい!」と言ってお茶を飲んでも、幼稚園で友達がお茶を飲んでも、興味を示すだけで、真似をしてお茶を飲むことはありませんでした。
そこで、夏場に屋外を散歩して、公園でよく遊んで、子どもに汗をたくさんかかせました。
そして、喉が渇いたタイミングで、ジュースではなく、麦茶を差し出したところ、ジュースと同じように、麦茶をぐびぐびと飲み干したんです。
食卓にならぶ料理や飲み物が嫌いなものであっても、空腹や喉の渇きには勝てません。
もし、昼食前や夕食前におやつを食べているなら、おやつをやめてみましょう。
おやつとして、甘いお菓子や塩辛いお菓子を食べさせていると、食事の味が薄く感じられて、食が進まなくなるおそれがあります。
おやつをやめることで、食事前にお腹を空かせられ、また、味覚を整えられます。
おやつをどうしてもやめられないなら、公園などで身体をよく動かして、お腹を空かせるといいですね。
食べたら褒める
お母さんがつくるお弁当であれば、子どもが嫌いなものを入れなければいいだけ。
でも、栄養バランスをしっかり考えて、園児全員に同じ料理を提供する給食は、子ども一人一人の好き嫌いに合わせられませんよね。
だからといって、嫌いなものを全く食べずに残すのも、教育上困るもの。
そこで、幼稚園では「『いただきます』のご挨拶をする前に、『これ、嫌いなんだよね?今日は何口食べる?』ときいて、嫌いなものをどれぐらい食べるか、目標設定をしている」そうです。
すると、最初は「一口だけ食べる」と言っていた子どもが、二口、三口と食べられる量が増え、最終的には完食できるようになったのだとか。
目標設定したぶんだけ食べられたら、先生はもちろん、クラスメイトも褒めているそうです。
子どもはお母さんやお父さん、先生、友達から褒められるのが大好き。
子どもが嫌いなものを一口でも食べたら、たくさん褒めてあげましょう。
好きなものをおかわりさせる
でも、幼稚園では、クラスの中で食べるスピードが一番早いのだとか。
先生から「好き嫌いがないんですね」と言われて、不思議に思っていましたが、子どもに話を聞くと、全部食べ終わった子どもは、ご飯をおかわりできるそうです。
私の子どもはご飯が大好きで、ご飯をたくさん食べるために、嫌いなものもパクパク食べていたようです。
食卓に並べる時に、子どもの好きなものを少量にしておいて、嫌いなものを食べられたら、好きなものをおかわりできるようにすれば、嫌いなものを食べるかもしれませんね。
子どもにしてはいけない対応
子どもに好き嫌いなく食べてほしいからといって、口に食べ物を無理やり突っ込んだり、嫌いな食べ物ばかりを食卓にならべたりしてはいけません。
口に無理やり突っ込まれると、子どもが吐いたり、食べることに恐怖を感じたりするようになります。
また、嫌いな食べ物ばかりをならべ、万が一、子どもが何も食べなければ、栄養不足になってしまいます。
逆に、何も食べないからといって、諦めて好きなものを後出しすると、子どもは「好きなものが後で出てくるから、嫌いなものを食べる必要はない」と考えてしまうかもしれません。
子どもがたくさん食べられるように、子どもの好きなものばかりを食卓にならべる必要はありません。
子どもに摂ってほしい栄養素を、いろいろな食材にバランスよく配分してくださいね。
まとめ
子どもが好き嫌いする原因、好き嫌いを克服する方法、子どもにしてはいけない対応を紹介しました。
残念ながら、子どもが味に敏感である以上、何の工夫もせずに、子どもの好き嫌いをなくす方法はありません。
・美味しそうに食べる姿を見せる
・おやつを控えて、お腹を空かせる
・子どもが自然に食べられる環境をつくる
大人になっても、ニンジンやピーマンなど、子どもの頃に嫌いだった食べ物を食べないという方が少ないように、いつかは食べられるようになります。
子どもの好き嫌いを深刻に捉えずに、子どもと食事を楽しんでくださいね。