自分の子どもはひらがなを読めないのに、子どもの友達がひらがなを読めてビックリしたことはありませんか?
他にも「手紙を子どもが自分で読めるようになったらいいな」など、「子どもにひらがなを覚えさせたい」と思うきっかけがありますよね。
では、子どもは何歳からひらがなを覚えられるのでしょうか?
早く覚えると、子どもの成長に何かいいことがあるのでしょうか?
ひらがなを覚える年齢とメリット、デメリット、覚え方、注意点を紹介します。
目次
ひらがなを覚える年齢
私達の生活に欠かせないひらがなですが、自分が何歳頃にひらがなを読めるようになったか、お母さんは覚えていらっしゃりますか? 私は自分がひらがなを読めるようになった年齢を覚えていません。
でも、小学校に入る前に、ひらがながたくさん書かれた絵本を読んで、持ち慣れていない鉛筆でひらがなをなぞっていた記憶があります。小学校に入ると、先生がひらがなを一文字一文字丁寧に教えてくれます。
でも、小学校に入る前に、ひらがなに興味をもつ子どももいますよね。子どもがひらがなに興味をもったら、お母さんが子どもにひらがなを教えてもかまいません。
つまり、子どもがひらがなを覚える年齢は、子どもがひらがなに興味をもっているかどうか、その興味がひらがなを覚えるほど強いかどうかに左右されます。
幼稚園のクラスメイトがひらがなを読める、幼稚園を卒業したのにひらがなを読めないからといって、興味をもっていない子どもに、ひらがなを教えようとするのはやめましょう。
ひらがなを覚えるメリット
ひらがなを覚えるメリットをみていきましょう。
1.自分の持ち物が分かる
保育園や幼稚園に子どもを通わせるとなると、全ての持ち物にひらがなで名前を書かなければいけません。
でも、子どもがひらがなを読めなければ、子どもは自分の持ち物を認識できませんよね。そのため、ひらがなで名前を書いたうえで、子どもの好きなキャラクターでデコレーションしたり、ボタンを付けたりするように指示されます。
でも、クラスメイトと子どもの好きなキャラクターがかぶると、子どもは自分の持ち物を認識することが難しいですよね。
自分の名前だけでも、ひらがなを読めれば、デコレーションが似ていても、自分の持ち物を認識できるので、先生もお母さんも助かります。
2.絵本を読める、読み聞かせられる
子どもはお母さんに絵本を読んでもらうのが大好きです。
でも、お母さんは子育て以外にも、家事や仕事など、しなければいけないことがたくさんありますよね。子どもがひらがなを読めれば、子どもが自分で絵本を読むことができます。
お母さんの代わりに、ひらがなを読めない弟や妹に、絵本の読み聞かせをしてあげることもできます。弟や妹に絵本の読み聞かせをしてあげることも、お母さんのお手伝いの一つ。
「ありがとう」「喜んでいるね」と、 感謝の気持ちを伝えると共に、子どもを褒めることで、子どもの自尊心を高められます。
3.手紙を読める
おじいちゃんやおばあちゃんが孫の誕生日にひらがなで手紙を書いたり、仲のいい友達が手紙を書いたりします。
女の子であれば、仲のいい友達同士で、交換日記を始めるかもしれません。子どもがひらがなを読めなければ、お母さんが子どもの代わりに、文章を子どもに読んで聞かせる必要があります。
でも、子どもがひらがなを読めれば、子ども自身が手紙を読むことができます。お母さんが子どもの代わりに、手紙を読んで聞かせてもかまいません。
でも、手紙を書いたおじいちゃんやおばあちゃんとしては、子どもが手紙を直接読んでくれるほうが嬉しいのではないでしょうか。
ひらがなを早く覚えるデメリット
ひらがなを早く覚えるデメリットをみていきましょう。
1.間違って覚えると、修正するのが大変
子どもは私達大人が思っている以上に、情報を吸収します。子どもがひらがなに興味をもっていれば、お母さんがひらがなを短時間教えるだけで、すぐに覚えるかもしれません。
でも、情報の吸収力が高いからこそ、ひらがなを間違って教えると、間違ったまま覚えてしまいます。お母さんが子どもにひらがなを教えるなら、「お」と「を」、「は」と「わ」など、使い方がややこしいひらがなを、子どもが間違って覚えないように注意してください。
2.想像力が制限される
子どもは想像力が豊かで、自由ですよね。子どもが描く太陽は子どもによって異なります。
一方、ひらがなは形が決まっています。形が決まっているものを覚えようとすることで、子どもの自由な想像力が制限されるという教育専門家もいます。
子どもがひらがなに興味をもっていれば問題ありません。
でも、興味をもっていないのに、ひらがなを無理やり覚えさせようとすると、子どもの想像力が制限されてしまうかもしれません。
ひらがなの覚え方
きっかけは、トーマスのひらがなボードを買ったこと、そして、「かっきくけっこ」という絵本を買ったことです。
子どもにひらがなを覚えさせるつもりは全くありませんでした。お風呂が嫌いな子どもに、「お風呂で楽しく過ごしてほしい」と思って、子どもが大好きなトーマスのひらがなボードを浴室の壁に貼っただけなんです。
すると、子どもは「トーマスの『と』」と言って、ひらがなに興味をもち始めました。
また、「日本語の発音を楽しんでほしい」と思った旦那が、「かっきくけっこ」という絵本を買って、読み聞かせていたところ、五十音順に興味をもち始めました。私も旦那も、子どもがひらがなに興味をもち始めたことが嬉しくて、子どもにひらがなを教えようとしました。
でも、私の母から「子どもに覚えさせようと思えば、子どもが興味をもっていなくても覚えられる」と言われました。
また、「今からひらがなを覚えて、何をするの?」とも言われ、子どもがひらがなにもっと興味を示すようになるのを待つことにしました。しばらくして、子どもが「ね」を指して、「これは?」ときいてきたので、「ねこの『ね』」と答えました。
すると、子どもが他のひらがなを指して、「これは?」ときいてくるようになったんです。子どもの質問にはもちろん答えますが、子どもが自分からひらがなを覚えない限り、私達が子どもに50文字を覚えさせる必要はないと思っています。そのため、子どもにひらがなを教え込んではいません。
でも、子どものひらがなに対する興味がなくならないように、トーマスのひらがなボードを浴室の壁に貼り続けました。
また、「かっきくけっこ」を定期的に読みました。子どもは今、3歳6ヶ月ですが、ひらがなをほぼ読めます。
子どもがひらがなに興味をもつかどうか、判断するのは難しいですよね。
浴室の壁やリビングの壁に、ひらがなボードを貼ったり、ひらがなが登場する絵本を読んだりして、子どもの反応を見てみるといいと思います。
私の子どもがひらがなに興味をもち始めるきっかけになったトーマスのひらがなボードと「かっきくけっこ」について紹介します。
1.「ワイズ お風呂マット トーマス パズルマット」
トーマスや仲間達のイラストと共に、ひらがなが書かれているので、イラストを見た時に、ひらがなが自然に視界に入ります。マットの裏面を軽く濡らせば、平らな壁に簡単に貼り付けられます。
ワイズ お風呂マット トーマス パズルマットの口コミ
ひらがなも少しずつ覚え始めており、大満足の商品です。
2.「かっきくけっこ」
谷川俊太郎さんの絵本です。
ひらがなを絵で表現しているので、子どもが楽しく、自然にひらがなに興味をもちます。「最後の『ん』を、絵でどう表現するんだろう?」と思って読み進めていると、「そうきたか!」と一本取られた気持ちになりました。子どもも大人も楽しめる絵本です。
かっきくけっこの口コミ
言葉のリズムがよいので、息子は、私の読みにあわせて体を動かし熱心に見入っています。
何度も読んでとせがまれます。
無理なく言葉に興味をもってもらえそうで、おすすめです。
絵に合わせて軽やかに読み上げたり、力強く読み上げたりすると子どもが大喜び、大人と一緒になって読みます。
ひらがなの勉強にもなる素晴らしい絵本です。
ひらがなを覚える時の注意点
先述したように、私達大人が思っている以上に、子どもが情報を吸収する力は高いです。子どもがひらがなに興味をもっていればかまいません。
でも、興味を全くもっていないのに、ひらがなを無理やり覚えさせようとするのはやめましょう。
また、ひらがなを覚えた、読めるようになったからといって、ひらがなを書けるようになるとは限りません。「あ」や「を」など、形が複雑なひらがなもあります。
「ひらがなを読めるようになったから、次はひらがなを書けるようになってほしい」と、子どもに期待して、子どもが嫌がっているのに、ひらがなを教え込むのはやめてくださいね。
まとめ
ひらがなを覚える年齢と覚えるメリット、デメリット、覚え方、注意点を紹介しました。
子どもがひらがなを覚える年齢は、子どもがひらがなにどれぐらい興味をもっているかによります。
ひらがなを覚えると、自分の持ち物が分かる、絵本を読める、弟や妹に絵本を読み聞かせられる、手紙を読めるなどのメリットがあります。
でも、興味をもっていないのに、ひらがなを覚えさせようとすると、間違って覚えて、修正するのが大変になったり、子どもの自由な想像力が制限されたりする可能性があります。子どもがひらがなに興味をもっていれば、先生がひらがなを教える前に、お母さんが教えてもかまいません。
でも、子どもがひらがなに興味をもっていないのに、ひらがなを教え込もうとするのはやめましょう。
小学校に入ると、授業でひらがなを勉強します。
子どもが小さいうちは、子どもが興味をもっていることを尊重して、伸ばしてあげるのも大事なことですよ。