生後一ヶ月におこなわれる一ヶ月健診を受けるまで、赤ちゃんをできるだけ外に連れ出さないほうがいいといわれていますが、赤ちゃんのために、外気浴はするべきだともいわれています。
何故、外気浴をするべきなのでしょうか。外気浴をする場合、どのように外気浴をすればいいのでしょうか。
赤ちゃんが外気浴をするメリット、時期、場所や時間を紹介します。
目次
赤ちゃんが外気浴をするメリット
赤ちゃんが外気浴をするメリットは大きく4つあります。
五感の発達を促せる
お母さんのお腹の中にいる時から、赤ちゃんは耳が聞こえる、目が見えるといわれています。
できればしたくない夫婦喧嘩ですが、特に妊娠中は夫婦喧嘩をしてはいけないと聞いたことはありませんか?
これは赤ちゃんに夫婦喧嘩をしていることが伝わるからです。
夫婦喧嘩の内容は伝わらなくても、大きな声が赤ちゃんに聞こえるので、赤ちゃんがビックリして萎縮してしまうのだそう。
逆に、胎教に良いといわれているクラシックを赤ちゃんに聞かせるお母さんも多いですよね。
とはいえ、赤ちゃんが間近で物音を聞いたり、物を見たりするのは生まれてから。
もちろん、空気に触れたり、匂いを嗅いだりすることは、お母さんのお腹の中では経験していません。
外気浴することで、赤ちゃんの聴覚、視覚、触覚、嗅覚、味覚の五感が刺激されます。
五感が刺激されると、いろいろなものを聞いてみたい、見てみたい、触ってみたい、嗅いでみたい、口に入れてみたい(食べてみたい)という好奇心が強くなり、五感の発達をより促せるのです。
朝昼晩の区別をつけられる
赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごします。
これは月齢が小さければ小さいほどいえることですよね。
赤ちゃんがよく寝てくれると、お母さんは家事をしたり、身体を休めたりする時間ができて助かりますが、だからといって、赤ちゃんのペースを尊重していると、いつまでも朝昼晩の区別がつきません。
私達大人は朝起きて、夜寝ますよね。
お母さんが夜寝たいのに、赤ちゃんがなかなか寝付いてくれないと、ストレスや疲れがたまってしまいます。
外気浴を続けていると、朝昼晩の区別がつき、赤ちゃんの体内時計が整っていきます。
体内時計が整うと、交感神経や副交感神経の切り替えができるようになり、夜に寝付きやすくなりますよ。
黄疸を改善できる
肌が黄色くなる黄疸という症状を聞いたことはありますか?
日本人は黄色人種で、肌が元々黄色いので、黄疸になっても気付きにくいのですが、胸に機械を当てて、黄疸の数値を測って、黄疸に該当するかどうかを調べることができます。
新生児の頃に黄疸の状態が続くと、神経に障害をきたすおそれがあるのですが、黄疸を改善するのに、日光を浴びることが有効だといわれています。
私の娘も生後1週間、2週間の時に、黄疸を指摘されました。
生後1週間の時は「そのうち良くなる」と言われて、特に何も対策をしなかったのですが、生後2週間の時に黄疸が悪化。
医師から、外気浴するようにアドバイスされました。
日光を浴びると、黄疸の原因であるビリルビンが体外に排出されやすくなるそうで、外気浴したら、黄疸が改善されました。
骨が強くなる
骨作りに欠かせないビタミンD。
ビタミンDは日光を浴びることで、身体の中で生成されます。
赤ちゃんの骨はまだまだ軟らかく、ちょっとしたことでヒビが入ったり、折れたりしてしまいます。
また、変形したまま、骨が固定されてしまうこともあります。
外気浴をすると、ビタミンDを生成して、骨を強くすることができるので、ぜひ外気浴をしましょう。
外気浴し始める時期、場所や時間
赤ちゃんにとって、外気浴が大事だといっても、ただ外気浴すればいいわけではありません。
外気浴し始める時期、場所や時間をみていきましょう。
外気浴し始める時期
生まれたての赤ちゃんの身体はまだまだ小さく、いつ頃から外気浴を始めたらいいのかと悩むお母さんもいらっしゃると思います。
生まれてすぐや生後1週間は、お母さんのお腹の外に慣れることが大事。
お母さんは赤ちゃんの顔を妊婦検診のエコーなどで見ていますが、赤ちゃんはお母さんの顔を見るのは初めてです。
なのに、外に連れ出して、物をたくさん見せたり、音をたくさん聞かせたりしては、赤ちゃんが刺激を受け過ぎてしまいます。
赤ちゃんの体調に問題がなければ、生後2週間頃から、赤ちゃんの様子を見ながら、外気浴を始めてみましょう。
外気浴する場所
外気浴とは外で日光を浴びることをいいますが、外気浴のために、公園にわざわざ連れて行く必要はありません。
生後間もない赤ちゃんは体力もなく、また、免疫力も低いため、家から遠い場所に連れ出すと、赤ちゃんが疲れてしまいます。
お母さんの身体も産後のダメージを負っているので、外出するのは大変ですよね。
外気浴は庭やベランダでおこなってもかまいません。
庭やベランダがなければ、窓を開けて、風を感じながら、日光を浴びるだけでも、十分な外気浴になります。
基本的に、外気浴はお母さんが赤ちゃんを抱っこしておこなうことになるので、遠出しないように気をつけましょう。
外気浴する時間
外気浴が赤ちゃんの身体に大切だからといって、外気浴し過ぎるのはよくありません。
赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚の半分の薄さだといわれています。
なのに、外気浴を何度もしたり、長時間したりしては、赤ちゃんの皮膚に負担がかかります。
紫外線の量が多い昼ではなく、朝や夕方などの紫外線の量が少ない時間帯を選び、一日一回5分程度外気浴をしましょう。
ただし、冬は朝や夕方に外気浴するとなると寒いですよね。
天気が良く、気温が高い日を選ぶ、気温が高い時間帯を選ぶなどして、赤ちゃんもお母さんも風邪をひかないように工夫してください。
春生まれだと、気温が高くも低くもないので、いつでも外気浴できそうですが、春は花粉がたくさん舞う季節。
生まれてすぐに花粉症になっては困るので、花粉飛散情報を毎日チェックするのはもちろん、風が強くない日を選んで外気浴をしました。
また、夏生まれの場合、紫外線の量や気温の高さが気になりますが、蚊が多い季節でもあります。
雨上がりすぐの外気浴は控えて、赤ちゃんでも使える虫除けスプレーを吹きかけて、庭で外気浴をしました。
家の周りなどの道路を歩いて外気浴をしてもかまいませんが、産後間もない身体で、赤ちゃんを抱っこし続けているとお母さんも疲れてしまいます。
疲れた時に赤ちゃんを預けられるように、お父さん、おじいちゃんやおばあちゃんなどに付き添ってもらうと安心ですよ。
まとめ
赤ちゃんが外気浴をするメリット、時期、場所や時間を紹介しました。
・朝昼晩の区別をつけられる
・黄疸を改善できる
・骨が強くなる
という4つがあります。
生後2週間頃から、庭やベランダで、一日一回5分程度、赤ちゃんの様子を見ながら、外気浴を始めてみましょう。
時間帯は紫外線の量が少ない朝や夕方がおすすめですが、冬は朝や夕方に外気浴するとなると寒いので、気温が高い昼に外気浴をするなど、季節や天候にあわせて工夫してくださいね。
外気浴をすると、お母さんの身体も心もリフレッシュできます。
無理のない範囲で、外気浴をしてみてくださいね。