4歳を迎える年、もしくは、5歳を迎える年に、子どもが通い始める幼稚園。
「通えるなら、どの幼稚園でもいい」と考えるお母さんは少ないと思います。
でも、幼稚園をどのように選べばいいのか、悩むお母さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
幼稚園を決める前にチェックしたい7つのポイントを紹介します。幼稚園の決め方に悩んでいるお母さんは是非参考にしてください。
第一章:教育方針や内容
幼稚園と一言でいっても、教育方針や内容は園によって異なります。
子どもの個性やペースを尊重し、子どもがのびのびと過ごせる幼稚園。
小学校に上がった時に、授業にすぐに馴染めるように、ひらがなや数字の読み書きに力を入れる幼稚園。
最近では、英語や音楽を取り入れた幼稚園、海外で注目されている教育方針を取り入れている幼稚園も増えています。
「子どもにのびのびと過ごさせたい」、「子どもに勉強させたい」など、お母さんの希望はさまざま。
でも、一番重要なのは、子どもの性格に幼稚園の教育方針や内容が合うことです。
好奇心が旺盛な子どもであれば、勉強中心の幼稚園でも楽しめると思いますが、遊びに夢中な子どもであれば、勉強中心の幼稚園では楽しめませんよね。
子どもに合った教育方針を見極めて、子どもが楽しめる幼稚園を選んであげましょう。
「小学校に上がる前に、幼稚園で授業にすぐに馴染めるような教育を受けさせることができれば・・・」と考えていました。
でも、言葉の覚えが遅く、先生の言うことを理解できない息子に、4歳になる年から勉強を強要するのは良くないですよね。
結果、午前は好きなように遊び、午後は絵本や劇などを楽しむ幼稚園を選びました。
これからは英語を話せて当たり前の時代。でも、英語を話せても、日本語を話せなければ、日本では生きていけません。
私の個人的な考えですが、子どもが小さいうちは、「勉強」にとらわれず、子どもが興味をもち、楽しめることを重視。
そして、生活するにあたって、必要な知識、習慣を身につけることにこだわるのが、大事だと思います。
第二章:先生の接し方と数
たくさんの子どもと一緒に過ごす時間が長い先生は、子どもがぐずった時の対処法や子どもを泣き止ませる方法などを知っています。
でも、忙しさなどからストレスがたまるのか、中には、子どもによって、態度をコロコロ変える先生もいます。
プレ幼稚園や見学会などで、先生の子どもに対する接し方を見ておきましょう。
また、子どもと先生の数のバランスも確認しておきましょう。
数のバランスがとれていたり、先生の数が子どもの数に対して多かったりすると、先生が担任のクラス以外の子どもの名前も覚えてくれるかもしれません。
逆に、子どもの数に対して、先生の数が不足していると、子どもの行動を制限する必要があります。
平日に、私が子どもを公園で遊ばせていると、近くの保育園から、2人の保育士さんと15人程度の子ども達が遊びに来ました。
子ども達がすべり台にのぼろうとしたその時です。
保育士さんが厳しい口調で「待って!」と言い、すべり台のはしごをベビーカートでふさいで、のぼれないようにしてしまいました。
走り回りたい子どもの安全を確保するために、子どもの行動を制限することは確かに大事です。
でも、「もう少し多くの保育士さんで子どもを見ることができれば、行動をあまり制限しなくて済むのかもしれない」と感じました。
第三章:給食の有無
お母さんが幼稚園に通っていた頃、お昼ごはんは給食でしたか?
それとも、お弁当でしたか?
私は給食を食べていた記憶があります。
一般的に、幼稚園には、月曜日から金曜日まで、週5日間通うことになります。
5日間給食を食べられる幼稚園もあれば、給食が全くなく、5日間お弁当を食べる幼稚園もあります。
また、1日だけ給食、残り4日間はお弁当を食べる幼稚園、残り4日間は幼稚園でお弁当を注文してもいいし、お母さんがお弁当をつくってもいいという選択制の幼稚園もあります。
幼稚園で給食を食べられるなら、お母さんはお弁当をつくる必要がありません。
でも、給食もなく、お弁当を注文もできないなら、お母さんがお弁当をつくるしかありませんよね。
働いているお母さんや二人以上の子どもを育てているお母さんは、朝、お弁当をつくる時間を確保するのが難しいと思います。
幼稚園にキャラ弁をつくるお母さんが多いと、子どもが「私も可愛いお弁当をつくってほしい」とリクエストするかもしれません。
キャラ弁をつくるには、通常のお弁当をつくるよりも、時間がかかってしまいます。
お母さんの朝の忙しさから、給食をどれぐらいの日数提供してくれる幼稚園がいいのかを考えましょう。
第四章:預かり保育の有無
最近では、預かり保育を実施している幼稚園が増えています。
預かり保育とは、開園以外の時間帯でも、保育園と同じように子どもを預かってくれる制度のことです。
一般的に幼稚園の開園時間は9時から14時までです。
でも、追加料金を支払えば、8時から9時まで園児を預かってくれる早朝保育、14時から18時まで園児を預かってくれる延長保育などがあるんです。
働いているお母さんはもちろん、用事を済ませたいお母さんに大人気の預かり保育。
預かり保育を利用する機会は少ないかもしれませんが、預かり保育を実施している幼稚園を選ぶと、お母さんの子育ての負担を軽減できます。
第五章:イベントの多さ
幼稚園には、近くの公園や動物園に出かける遠足、芋掘りなどの野菜の収穫などのイベントがあります。
子どもだけで楽しむイベントもあれば、親子遠足、運動会、クリスマス会など、お母さんやお父さんが参加を求められるイベントもあります。
イベントがたくさんあると、子どもは楽しめますが、お母さんやお父さんがイベントに参加できなければ、子どもに寂しい思いさせてしまいますよね。
共働きのお母さん、お父さんは、どちらかが仕事を休んで参加しなければいけず、幼稚園のイベントが多いと、会社で肩身が狭い思いをしてしまうことも。
親子で参加するイベントがどれぐらいの頻度で行われるのか、確認しておきましょう。
また、遠足など、幼稚園の外で行われるイベントについて、現地までどのように行けばいいのかを確認しておくことも大事です。
子どもは幼稚園バスで、お母さんは車で公園に向かう親子遠足があったそうです。
そのお母さんは運転免許をもっていないので、公共交通機関で公園に向かおうと考えて、時刻表を調べたところ、バスが3時間に1本しかなかったのだとか。
結局、お父さんが仕事を休んで、遠足に参加したそうです。
日中、自由に使える車がない、運転免許をもっていないお母さんは、是非、確認しておいてくださいね。
第六章:通いやすさ
毎日子どもを通わせる幼稚園。
子どもは体力がまだまだありません。遠くの幼稚園に歩いて通うとなると、幼稚園に着く頃には体力がなくなって、眠くなったり、ぐずったりしてしまうかもしれません。
自宅からできるだけ近くの幼稚園を選ぶのが一番ですが、自宅から離れた幼稚園を選ぶなら、送迎バスがある幼稚園を選びましょう。
送迎バスのルートは、毎年変わります。幼稚園のホームページを見たり、問い合わせたりして、確認してください。
もちろん、お母さんが子どもを幼稚園に送迎してもかまいません。
車や自転車で送迎するなら、駐車場や駐輪場の有無を確認しておいてくださいね。
また、自転車で送迎する場合、雨が降っていない日は問題ありませんが、雨が降っている日や風が強い日は大変ですよね。
天候によって、送迎方法が変わるなら、送迎方法をいくつか考えておきましょう。
第七章:セキュリティ
残念ながら、身体が小さく、力が弱い子どもを狙った犯罪が起きています。
お母さんが子どものそばにいれば、子どもを守ってあげられますが、子どもが幼稚園に通っている間は、先生にお任せするしかありません。
少しでも安心して子どもを預けられるように、
・登園、降園時間以外は門が施錠されているか。
・外部から簡単に侵入できないような高い柵が設置されているか。
・不審者が侵入してきた場合に備えて、先生が訓練している
かなど、幼稚園のセキュリティ面にも注目しましょう。
また、先生が訓練している他、園舎の出入り口が事務室の隣にあり、出入り口を人が通ったら、メロディが鳴って、事務室から先生が声をかけていました。
「メロディが鳴るうえに、声をかけられると、不審者も入りづらいだろうな」と思いました。
また、幼稚園周辺の治安について、調べておくといいと思います。
幼稚園のセキュリティがしっかりしていても、幼稚園周辺で事件が起きると、ヒヤッとしますよね。
マンションの口コミサイトには、「交番があるけど、警官がほとんどいない」「街灯がないので、夜や冬の夕方は暗い」などの口コミが書かれていたエリアがありました。
「子どもをこのエリアの幼稚園に通わせるのは不安だなぁ」と思いました。
その他、幼稚園の口コミサイトも参考になるので、是非覗いてみてください。
まとめ
幼稚園を決める前にチェックしたい7つのポイントを紹介しました。
幼稚園を決める前にチェックしたいポイントは、
・教育方針や内容
・先生の接し方と数
・給食の有無
・預かり保育の有無
・イベントの多さ
・通いやすさ
。セキュリティの7つです。
子どもの性格やお母さん、お父さんのライフスタイルにあわせて、7つのポイントの優先順位を考えましょう。
お母さんのそばでずっと過ごしてきた子どもにとって、幼稚園に通うことは大冒険です。子どもにあう幼稚園をみつけてあげてくださいね。